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2026.09.09 2026.09.02

退職後の保険証はいつ返却する?返し方・使える期限・転職前にやるべき手続きを解説

退職後の保険証はいつ返却する?返し方・使える期限・転職前にやるべき手続きを解説
 (監修)中嶋 竜之介

(監修)中嶋 竜之介

株式会社ソマリ 代表取締役

ミスミ、リクルート、Amazon Japanを経て、転職エージェントである株式会社ソマリを創業。
独立後、4期目で転職成功支援者数は100名超。
Amazon、リクルートなどの大手有力企業への紹介実績と人事コネクションを強みに、あなたのキャリアをサポートいたします。

退職が決まると、引き継ぎや有給消化、離職票、源泉徴収票など、やることが一気に増えます。
その中で意外と迷いやすいのが「健康保険証の返却」です。
「退職日まで使えるのか」
「最終出社日に返すべきなのか」
「郵送でもいいのか」
「転職先が決まっていない場合、病院に行くときはどうすればいいのか」
こうした不安を抱える人は少なくありません。
結論から言うと、会社の健康保険証は、退職日の翌日から使えません。
退職後は、速やかに会社へ返却する必要があります。
この記事では、退職後の保険証返却のタイミング、返却方法、退職後に病院へ行く場合の注意点、転職まで空白期間があるときの健康保険の選び方を解説します。

退職後の保険証は「退職日の翌日」から使えない

会社員が持っている健康保険証は、勤務先を通じて加入している健康保険の資格を証明するものです。
そのため、退職によって健康保険の資格を失うと、その保険証は使えなくなります。

基本的に、会社の健康保険証を使えるのは退職日までです。
退職日の翌日からは資格喪失日となり、保険証は無効になります。

たとえば、3月31日退職なら、保険証を使えるのは3月31日までです。
4月1日以降にその保険証を病院で使うことはできません。

ここで注意したいのは、「最終出社日」「退職日」が違うケースです。

有給消化に入る場合、最終出社日は3月20日でも、正式な退職日は3月31日ということがあります。
この場合、健康保険の資格があるのは3月31日までです。ただし、保険証を最終出社日に会社へ返すよう求められることもあります。

最終出社日に返却する場合、退職日までの期間に病院へ行きたいときはどうすればよいのか、会社の人事・総務に確認しておきましょう。会社によっては、退職日以降に郵送で返却するよう案内されることもあります。

保険証を返却せずに持っていても、退職後に使えるわけではありません。
資格喪失後に誤って使ってしまうと、後日、健康保険組合などから医療費の返還を求められることがあります。窓口では3割負担で済んだように見えても、本来保険者が負担した7割分を後から請求される可能性があるため注意が必要です。

転職先が決まっている場合でも、入社日までに空白期間があるなら、その間は別の健康保険手続きが必要になります。内定後は入社日だけでなく、社会保険の加入日も確認しておくと安心です。転職エージェント経由で内定している場合は、入社手続きの案内時に確認してもらえることもあります。


保険証の返却方法は、会社の指示に従って手渡しまたは郵送する

退職時の保険証返却は、会社の人事・総務の指示に従うのが基本です。

返却方法は、主に次の2つです。

  1. 最終出社日に会社へ手渡しする
  2. 退職日以降に郵送で返却する

最終出社日と退職日が同じ場合は、その日に会社へ返却するケースが多いです。
一方、有給消化などで最終出社日と退職日が離れている場合は、退職日までは保険証を持っておき、退職後に郵送することもあります。

郵送する場合は、普通郵便ではなく、追跡できる方法を選ぶと安心です。
健康保険証は個人情報が記載された大切な書類なので、紛失を避けるためにも、簡易書留やレターパックなどを使う人もいます。

封筒には、健康保険証だけでなく、会社から指定された返却物があれば同封します。
たとえば、社員証、入館証、貸与PC、名刺、社章、制服、携帯電話などです。ただし、精密機器や備品は郵送方法に指定がある場合もあるため、勝手に送る前に確認しましょう。

保険証を返すときは、扶養家族分も忘れないようにします。

自分だけでなく、配偶者や子どもを扶養に入れていた場合、その家族の保険証も退職と同時に使えなくなります。
家族の分を返し忘れると、会社から再度連絡が来ることがあります。

退職時に返却する主なものは次のとおりです。

  1. 健康保険証
  2. 扶養家族分の健康保険証
  3. 社員証・入館証
  4. 名刺
  5. 会社貸与のパソコン・スマートフォン
  6. 制服・備品
  7. 会社から指定された資料や書類

退職日は気持ちも慌ただしくなりやすいものです。
「保険証は財布に入れたままだった」「子どもの保険証を返し忘れた」ということも起こります。最終出社前に、返却物リストを作っておくと安心です。


転職まで空白期間がある場合は、健康保険の切り替え手続きが必要

退職後すぐに転職先へ入社する場合は、新しい会社で健康保険に加入します。
ただし、退職日と入社日の間に1日でも空白期間がある場合、その期間の健康保険をどうするか考える必要があります。

退職後の健康保険には、主に次の選択肢があります。

  1. 転職先の健康保険に加入する
  2. 国民健康保険に加入する
  3. 任意継続被保険者制度を利用する
  4. 家族の健康保険の扶養に入る

転職先への入社日が退職日の翌日であれば、空白期間は基本的に発生しません。
たとえば、3月31日に退職し、4月1日に入社する場合です。この場合、前職の保険証は3月31日まで、新しい会社の健康保険は4月1日からという流れになります。

一方、3月31日に退職し、4月15日に入社する場合、4月1日から4月14日までの健康保険をどうするか決める必要があります。

国民健康保険に加入する場合は、退職後に住んでいる市区町村の窓口で手続きを行います。
一般的には、退職日が分かる書類や本人確認書類などが必要になります。必要書類は自治体によって異なるため、事前に確認しておくとスムーズです。

任意継続は、退職前に加入していた健康保険を一定期間継続できる制度です。
ただし、保険料は会社負担分がなくなるため、在職中より高く感じることがあります。また、手続きには期限があります。利用を考える場合は、退職前に健康保険組合や協会けんぽ、会社の人事担当に確認しましょう。

家族の扶養に入る方法もあります。
ただし、収入見込みなどの条件があります。退職後すぐに転職予定がある場合や、失業給付を受ける場合は、扶養に入れるかどうか確認が必要です。

転職活動中は、内定や入社日の調整に意識が向きがちですが、健康保険の空白は生活に直結します。
特に持病がある人、通院中の人、家族を扶養している人は、退職前から準備しておいたほうが安心です。

転職エージェントを利用している場合、入社日の調整を相談できることがあります。退職日の翌日に入社できるよう調整できれば、健康保険の空白期間を避けやすくなります。無理に急ぐ必要はありませんが、社会保険の切り替えも含めてスケジュールを組むと、退職後の不安が減ります。


まとめ:退職後の保険証は使わず、速やかに会社へ返却する

退職後の健康保険証は、退職日の翌日から使えません。
手元に残っていても有効ではないため、会社の指示に従って速やかに返却しましょう。

この記事のポイントは次の3つです。

  1. 会社の健康保険証を使えるのは退職日までで、退職日の翌日からは使えない
  2. 保険証は最終出社日に手渡し、または退職後に郵送で返却する。扶養家族分も忘れずに返す
  3. 転職まで空白期間がある場合は、国民健康保険、任意継続、家族の扶養などの手続きを確認する

退職は、会社との関係を終えるだけでなく、健康保険や年金、税金などの手続きが切り替わるタイミングでもあります。

保険証を返し忘れたり、退職後に誤って使ったりすると、後から医療費の返還手続きが発生することがあります。
面倒を避けるためにも、退職日、入社日、保険証の返却方法、次の健康保険の加入先を早めに確認しておきましょう。

転職活動では、内定を取ることに目が向きがちです。
けれど、退職後の手続きまで落ち着いて進められる人ほど、新しい職場にも余裕を持って入っていけます。

退職が決まったら、保険証の返却を退職手続きリストに入れておく。
それだけでも、最後の数日がかなり楽になります。

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