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転職の成功ノウハウ 転職活動の進め方
2026.06.26 2026.06.25

転職エージェントは嘘つき?そう感じる理由と信頼できる担当者の見分け方

転職エージェントは嘘つき?そう感じる理由と信頼できる担当者の見分け方
 (監修)中嶋 竜之介

(監修)中嶋 竜之介

株式会社ソマリ 代表取締役

ミスミ、リクルート、Amazon Japanを経て、転職エージェントである株式会社ソマリを創業。
独立後、4期目で転職成功支援者数は100名超。
Amazon、リクルートなどの大手有力企業への紹介実績と人事コネクションを強みに、あなたのキャリアをサポートいたします。

転職活動でエージェントを利用していると、「この担当者、本当のことを言っているのかな」と不安になる場面があります。
「この求人は早く応募しないと埋まります」
「あなたなら内定を狙えます」
「非公開求人がたくさんあります」
「この企業は働きやすいですよ」
こうした言葉を聞いたとき、あとから実態と違うように感じると、「転職エージェントは嘘つきなのでは」と疑いたくなるかもしれません。
ただし、すべての転職エージェントが嘘をついているわけではありません。
一方で、求職者側に不利な情報を十分に伝えなかったり、応募を急かしたりする担当者がいるのも事実です。
この記事では、転職エージェントが「嘘つき」と言われる理由、よくある注意すべき発言、信頼できる担当者の見分け方、トラブルを避ける使い方をわかりやすく解説します。

転職エージェントが「嘘つき」と言われる理由

転職エージェントが「嘘つき」と言われる背景には、求職者とエージェントの立場の違いがあります。

転職エージェントは、求職者の転職支援を行うサービスです。
求人紹介、応募書類の添削、面接対策、企業との日程調整、条件交渉などをサポートしてくれます。

一方で、多くの転職エージェントは、求職者が企業に入社したときに企業側から紹介手数料を受け取る仕組みです。
そのため、担当者によっては「求職者にとって本当に合う転職先か」よりも、「早く応募してもらうこと」「内定承諾してもらうこと」を優先しているように見える場合があります。

もちろん、誠実に支援してくれるキャリアアドバイザーも多くいます。
実際、転職エージェントを通じて、自分では見つけられなかった求人に出会えたり、面接対策で選考通過率が上がったりすることもあります。

ただ、次のような対応をされると、求職者は不信感を持ちやすくなります。

  • 希望条件と違う求人ばかり紹介される
  • 応募や内定承諾を強く急かされる
  • 求人票にない情報を聞いても曖昧にされる
  • 企業の悪い面をほとんど教えてくれない
  • 「絶対受かる」「絶対合う」と言い切られる
  • 連絡が急に雑になる
  • 内定後に条件面の説明が変わる

こうした対応が続くと、「都合のいいことだけ言われているのでは」と感じるのは自然です。

特に転職は、人生や収入、働き方に関わる大きな決断です。
少しでも情報にズレがあると、不安は一気に大きくなります。

大切なのは、「転職エージェントは全部信用できない」と決めつけることではありません。
担当者の発言をうのみにせず、自分でも確認しながら使うことです。

転職エージェントで注意したい“嘘っぽい”発言

転職エージェントの発言の中には、完全な嘘ではなくても、受け取り方に注意したほうがよいものがあります。

たとえば、よくあるのが「この求人はすぐ埋まります」という言葉です。
実際に人気求人で応募が集中している場合もあります。
しかし、毎回のように急かされる場合は、応募数を増やしたいだけの可能性もあります。

本当に急ぐべき求人なのかを見極めるには、次のように確認しましょう。

「募集期限はいつまでですか」
「何名採用予定ですか」
「現在どのくらい選考が進んでいますか」
「急いだほうがよい理由は何ですか」

理由を具体的に説明してくれる担当者なら、一定の信頼感があります。
反対に、「とにかく早く出しましょう」としか言わない場合は注意が必要です。

次に注意したいのが、「あなたなら受かります」という言葉です。

前向きに背中を押してくれるのはありがたいことです。
ただし、選考に絶対はありません。
書類選考や面接では、企業側の採用状況、他候補者との比較、タイミングによって結果が変わります。

そのため、「なぜ通過可能性があると思うのか」を聞いてみましょう。

  • 過去に似た経歴の人が通過しているのか
  • 企業がどの経験を評価しそうなのか
  • 懸念点はどこにあるのか
  • 面接で何を補うべきなのか

良い担当者は、良い点だけでなく懸念点も伝えてくれます。
「可能性はありますが、ここを補強しましょう」と言ってくれる担当者のほうが、現実的です。

また、「この会社は働きやすいです」という言葉にも注意が必要です。

働きやすさは、人によって感じ方が違います。
残業が少ないことを働きやすいと感じる人もいれば、裁量が大きいことを働きやすいと感じる人もいます。

そのため、抽象的な表現ではなく、具体的な情報を確認しましょう。

  • 平均残業時間
  • 離職率や定着率
  • 評価制度
  • 休日出勤の有無
  • 配属部署の雰囲気
  • 上司やチーム体制
  • 入社後の研修内容
  • 過去に入社した人の声

「働きやすいですよ」だけで判断するのではなく、自分にとって何が大切なのかを基準に確認することが重要です。

信頼できる転職エージェントの見分け方

信頼できる転職エージェントは、都合のよいことだけを言いません。

むしろ、応募者にとって耳の痛いこともきちんと伝えてくれます。
「この求人は合いそうです」と言うだけでなく、「ただし、この点は注意が必要です」と補足してくれる担当者は信頼しやすいです。

信頼できる担当者には、次のような特徴があります。

  • 希望条件を丁寧に聞いてくれる
  • 求人を紹介する理由を説明してくれる
  • 企業の良い点と懸念点の両方を伝えてくれる
  • 応募を無理に急かさない
  • 年収や労働条件について曖昧にしない
  • 面接対策で具体的なアドバイスをくれる
  • 内定後も冷静に判断する時間をくれる
  • 辞退したいときも態度が変わりすぎない

特に大切なのは、「なぜこの求人を紹介したのか」を説明できるかです。

たとえば、次のように話してくれる担当者は信頼しやすいです。

「希望されている残業時間の条件とは少し違いますが、これまでの在庫管理経験が活かせる点と、未経験から物流管理に挑戦できる点で紹介しました」

このように、条件とのズレも含めて説明してくれるなら、求職者側も判断しやすくなります。

反対に、求人を大量に送るだけで説明がない場合は注意が必要です。
数を打てば当たるような紹介をされると、転職活動そのものが疲れてしまいます。

また、内定後の対応にも担当者の本音が出やすいです。

信頼できる担当者は、内定が出たあとも、条件通知書の確認、入社日の調整、辞退する場合の対応まで丁寧に進めてくれます。
一方で、内定承諾を強引に迫ったり、「この機会を逃すともうありません」と不安をあおったりする場合は、慎重になったほうがよいでしょう。

転職エージェントは、あくまで転職活動を進めるためのパートナーです。
自分の人生を決める権限まで渡す必要はありません。

転職エージェントに嘘をつかれないための対策

転職エージェントとのトラブルを避けるには、求職者側も情報を確認する姿勢が必要です。

まず大切なのは、口頭の説明だけで判断しないことです。
給与、休日、勤務地、勤務時間、雇用形態、試用期間、固定残業代、賞与、退職金などは、求人票や労働条件通知書で確認しましょう。

特に内定後は、入社を決める前に条件を書面で確認することが重要です。
「聞いていた内容と違う」とならないよう、気になる点は必ず質問しておきましょう。

確認すべき項目は、次のとおりです。

  • 基本給
  • 固定残業代の有無
  • 想定年収の内訳
  • 賞与の支給実績
  • 勤務地と転勤の有無
  • 勤務時間と残業時間
  • 休日、休暇制度
  • 試用期間中の条件
  • 配属予定部署
  • 業務内容の範囲

次に、複数の情報源を使うことも大切です。

転職エージェントの話だけでなく、企業の採用ページ、求人票、口コミサイト、面接での質問、可能であれば現場社員の話なども確認しましょう。
複数の情報を照らし合わせることで、極端に良い話や悪い話に振り回されにくくなります。

また、転職エージェントは1社だけに絞らなくても問題ありません。
複数のエージェントを併用すると、求人の違いや担当者の対応を比較できます。

ただし、同じ企業に複数のエージェントから応募しないよう注意しましょう。
応募管理が複雑になるため、どの企業にどこから応募したかはメモしておくと安心です。

担当者に不信感がある場合は、変更を依頼することもできます。
「相性が合わない」と感じたまま進めるより、担当者を変えたほうがスムーズになることもあります。

言い方に迷う場合は、次のように伝えると角が立ちにくいです。

「今後の転職活動の方向性を改めて整理したいため、別の担当者の方にも相談させていただくことは可能でしょうか」

転職エージェントを上手に使うには、任せきりにしないことが大切です。
相談はしつつ、最後の判断は自分で行いましょう。

まとめ:転職エージェントの言葉は確認しながら使うことが大切

転職エージェントが「嘘つき」と言われるのは、求職者にとって都合の悪い情報が十分に伝わらなかったり、応募や内定承諾を急かされたりするケースがあるためです。

ただし、すべての転職エージェントが悪質なわけではありません。
誠実に向き合い、求人の良い点も懸念点も伝えてくれる担当者もいます。

大切なのは、担当者の言葉をそのまま信じ込むのではなく、自分でも確認することです。

この記事のポイントをまとめます。

  • 転職エージェントが「嘘つき」と感じられる背景には、成果報酬型のビジネス構造や情報量の差がある
  • 「すぐ応募しないと埋まる」「あなたなら受かる」「働きやすい会社です」などの言葉は具体的な根拠を確認する
  • 信頼できる担当者は、良い点だけでなく懸念点も伝えてくれる
  • 給与や休日、業務内容などは口頭ではなく書面で確認する
  • 不信感がある場合は、担当者変更や他エージェントの併用も検討する
  • 転職エージェントは使い方次第で役立つが、最終判断は自分で行う

転職エージェントは、うまく使えば心強い味方になります。
ただし、相手の言葉に流されすぎると、自分に合わない転職先を選んでしまうこともあります。

「本当に自分の希望に合っているか」
「条件は書面で確認できているか」
「不安な点を質問したときに誠実に答えてくれるか」

この3つを意識するだけでも、転職活動の失敗はかなり防ぎやすくなります。

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