【転職活動でLINEを使うときの注意点とマナー】やりとりをスムーズにするために知っておきたいこと
(監修)中嶋 竜之介
株式会社ソマリ 代表取締役
ミスミ、リクルート、Amazon Japanを経て、転職エージェントである株式会社ソマリを創業。
独立後、4期目で転職成功支援者数は100名超。
Amazon、リクルートなどの大手有力企業への紹介実績と人事コネクションを強みに、あなたのキャリアをサポートいたします。
特に20〜40代の転職者では、メールよりもLINEのほうが反応が早く、利便性が高いと感じる人も少なくありません。
とはいえ、LINEはあくまでプライベート寄りのツール。
使い方を間違えると「ビジネスマナーが欠けている」と判断され、印象を損ねる可能性もあります。
この記事では、転職活動でLINEを使う際のマナー、注意点、適切な文面例をご紹介します。
【記事概要】
LINEで連絡が来るのはどんな時?
LINEが使われるのは、主に以下のようなケースです。
● 転職エージェントとのやりとり
- 面談日程の調整
- 応募書類の提出依頼
- 応募先企業の情報提供
- 面接前後のフォロー
● 一部の企業採用担当者とのやりとり
- 中小企業やベンチャー企業で導入例あり
- 現場責任者から直接LINEで連絡が来ることも
特にスピード感を求められるポジションや、内定後のフォローでは、LINEが活用されやすい傾向があります。
LINEでやりとりする際の注意点

LINEは気軽なツールですが、転職活動中は“ビジネスモード”で使うことが必須です。
◆ 注意点①:言葉づかいは敬語が基本
LINEでも「です・ます調」+丁寧な言葉遣いが原則です。
友人に送るようなカジュアルな口調や絵文字、スタンプはNGです。NG例:
「了解でーす!よろしくです♪」
「はい!明日行きます!」OK例:
「承知いたしました。明日、○時に伺います。どうぞよろしくお願いいたします。」
◆ 注意点②:即レスが基本(遅くとも当日中)
LINEは「すぐに返せる」ツールとして見られているため、
返信が半日〜1日遅れると、「熱意がない」「連絡に不安がある」と思われる可能性も。→ 通知を見たら、その場で返信 or 予定を確認して必ず当日中には返信しましょう。
◆ 注意点③:既読スルーしない
「既読したのに返信がない」という状態は、企業やエージェントに不安を与える可能性があります。
返信が遅れる場合は、ひとことでもいいので事情を伝えておきましょう。例:
「ただいま社内におりますので、18時以降にご返信させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。」
シーン別LINE返信例
◆ 面談日程の調整
〇月〇日(火)14時〜15時の間で面談可能です。ご都合はいかがでしょうか?
【返信例】
お世話になっております。〇〇(自分の名前)です。
ご連絡ありがとうございます。〇月〇日(火)14時より問題ございません。
どうぞよろしくお願いいたします。
◆ 応募書類の提出依頼
履歴書と職務経歴書をご送付いただけますか?PDF形式でお願いいたします。
【返信例】
ありがとうございます。
履歴書・職務経歴書をPDF形式にて添付いたします。ご確認のほど、よろしくお願いいたします。
◆ 面接後のフォロー
本日は面接お疲れさまでした。先方からのフィードバックが届き次第ご連絡いたします。
【返信例】
本日は貴重な機会をいただき、ありがとうございました。
先方のご連絡をお待ちしております。引き続きよろしくお願いいたします。
LINEでトラブルにならないための工夫

| リスク | 対策 |
| スタンプや絵文字で軽く見られる | テキストのみ・敬語で送信 |
| 返信が遅れてしまう | 既読前に通知で確認 → 予定が分かれば即返信 |
| 連絡履歴が流れてしまう | 重要事項はメールで再確認・保存 |
| 相手をブロックしてしまう | うっかり操作に注意。やりとりはビジネス専用アカウントが理想 |
LINE活用のメリットと使い分け
LINEは「スピード」と「気軽さ」が強みですが、全てをLINEで完結させるのはリスクもあります。
| ツール | 向いている用途 |
| LINE | 日程調整、急ぎの確認、簡易連絡 |
| メール | 応募書類の送付、正式な連絡、履歴を残す内容 |
| 電話 | 急ぎの対応、複雑な説明、トラブル時 |
→ LINEは“連絡補助ツール”と考え、重要なやりとりは必ずメールでも残しましょう。
まとめ|LINEでも「ビジネスマナー」を忘れずに
LINEは転職活動をスムーズに進める便利なツールですが、使い方を間違えると印象を損なうリスクもあります。
「カジュアルさ」と「丁寧さ」のバランスを意識して使いましょう。
最後に押さえておきたいポイント3つ
- 大事な連絡はメールでも残すことを忘れずに
- LINEでも敬語+ビジネスライクな表現が基本
- 返信は“早く・丁寧に”が信頼につながる