「空白期間」のマイナスをグッと抑える!転職活動を成功させるための適切な説明法
(監修)中嶋 竜之介
株式会社ソマリ 代表取締役
ミスミ、リクルート、Amazon Japanを経て、転職エージェントである株式会社ソマリを創業。
独立後、3期目で転職成功支援者数は80名超。
Amazon、リクルートなどの大手有力企業への紹介実績と人事コネクションを強みに、あなたのキャリアをサポートいたします。
職歴に空白があると、それだけで書類選考通過の難易度がグッと上がるため、書類作成の際にその期間をどのように説明するかで、成否が左右されます。
本記事では、書類作成などでの「ギャップ期間」の適切な説明方法と、前向きにアピールするためのポイントをご紹介します。
ギャップ期間のタイプと説明の基本方針
ギャップ期間には、以下のようにいくつかのタイプがあります。状況に応じて、前向きな説明や意図を伝えましょう。
1. キャリアアップやスキル向上のための期間
留学や資格取得、MBAなどのスキル向上を目的としたギャップ期間であれば、積極的に説明することが重要です。
例:
「2022年4月~2023年3月までの期間、語学スキル向上のための留学を行い、ビジネスレベルの英語力を習得しました。帰国後は、国際業務にも対応できる語学力を活かした仕事で貢献できると考え、転職活動を開始しました。」
2. 家庭の事情や健康管理のための期間
家庭の事情や健康に関わる休職期間も、率直に伝えつつも、現在は再就職の準備が整っていることを明記すると安心感を与えられます。
例:
「2021年5月~2022年3月の間、家族の介護に専念するため一時的に職を離れておりましたが、現在は必要な体制が整い、再度フルタイムでの勤務が可能となりました。」
ご自身の健康管理のための空白期間ですと特にお伝えするのに躊躇される気持ちも分かります。
言いにくいことは、相手が欲しがる情報を適切に伝えてあげられさえすれば、全てを言う必要はないと思います。
こういった場合に企業側が欲しい情報は、「いまは健康に働けるのか」と「どのくらいの耐性があるのか」の2点です。
なので、「現在はどのような健康状態であるのか」を空白期間の説明の際に盛り込み、加えて「実際の業務レベルではどの程度のパフォーマンスを発揮できるのか」を、自己PRやこれまでの経験を説明する際に具体的に盛り込み、齟齬が生まれないようにしましょう。
3. 自己成長や視野を広げるための期間
海外でのボランティア活動や、興味のある分野での活動なども、自己成長の一環として前向きに伝えます。
例:
「2021年6月~2022年6月の間、社会貢献活動の一環として海外のNPO団体でボランティア活動に参加しました。この経験を通じて、コミュニケーション能力や異文化理解力が磨かれ、今後のキャリアにも活かせると考えています。」
ギャップ期間の説明で避けるべきポイント
説明が不十分だと「なぜその期間が必要だったのか?」という疑問が残り、ネガティブに捉えられることもあります。次のポイントを押さえて作成しましょう。
- 抽象的な表現を避ける
具体的な取り組みや成果を入れて、空白期間の有意義さを伝える。 - 短すぎる記載は避ける
簡潔にしすぎず、背景と現状の準備が整っていることを説明する。 - 後ろ向きな印象を与えない
状況による場合でも、自己成長や準備期間として説明する。
応募書類への記載方法と面接対策
1. 職務経歴書での書き方
職務経歴書の中で、職歴の並びにギャップ期間を記載し、簡潔に説明します。
長期間にわたる場合は、期間全体を1つの行にまとめると視認性が向上します。
例:
「2019年5月~2020年10月:家庭の事情により一時的に職務を離れ、家族のケアに専念。」
2. 面接でのフォローアップ
面接で詳しく尋ねられた際は、自己成長のための時間であったことや、転職に向けての準備が整っている点を強調します。
面接回答例:
「この期間に、自己成長と今後のキャリアを考え、◯◯のスキルアップに励んでおりました。現在は準備が整っており、持ち前のスキルを活かして即戦力として貢献できると考えています。」
ギャップ期間を前向きに活用するポイント
- リカバリー後の目標
ギャップ期間を通じて得た気づきや、キャリアの目標を述べることで、転職への意欲を伝えます。 - 自己成長や準備に焦点を当てる
スキルアップや視野の広がり、健康改善を通じて新たな環境での貢献が可能であるとアピールしましょう。 - ギャップ期間中の活動をポジティブに
何かしらの取り組みを行っていた場合は、その内容をアピールし、積極的な姿勢を示すのが効果的です。
まとめ
ギャップ期間を採用担当者に適切に伝えることは、転職活動において重要なステップです。
具体的な活動や自己成長の要素を取り入れ、前向きな印象を与えることで、採用担当者も納得しやすくなります。
転職に際して客観的なアドバイスや書類添削をご希望の方は、「無料転職相談」よりお気軽にお問い合わせください。