企画職の転職ガイド|経営企画・事業企画・営業企画のスキルセットと役割とは?
(監修)中嶋 竜之介
株式会社ソマリ 代表取締役
ミスミ、リクルート、Amazon Japanを経て、転職エージェントである株式会社ソマリを創業。
独立後、3期目で転職成功支援者数は80名超。
Amazon、リクルートなどの大手有力企業への紹介実績と人事コネクションを強みに、あなたのキャリアをサポートいたします。
経営企画、事業企画、営業企画という三つの職種は、それぞれ異なる視点とアプローチで企業の発展に貢献しています。
転職を通じて企画職へキャリアチェンジすることを目標にしているものの、それぞれどんな仕事をしているのかイメージが湧かない方も多いのではないでしょうか。
本記事では、これらの職種の具体的な役割と、それぞれの職種に求められるスキルについて詳しく説明します。
経営企画
経営企画は、企業の長期的なビジョンと戦略を立案し、実行に移すための重要な役割を担います。この職種は、経営陣と密に連携し、企業全体の方向性を決める計画を策定します。
仕事の具体例
例えば、企業全体のデジタル化(DX)戦略の立案を行うことがあります。経営企画担当者は、企業のデジタル化を推進するための戦略を立案し、新しいITシステムの導入計画を策定します。これにより、業務効率を向上させ、競争力を高めることが目的です。
必要なスキル
経営企画に必要なスキルは、膨大なデータを分析し、そこから経営判断に必要な洞察と示唆を導き出す力が挙げられます。加えて、経営陣や他部門との連携が多いため、様々な部署との調整ができるコミュニケーション能力が求められます。さらに、戦略を実行するためのプロジェクトマネジメントスキルも重要です。
事業企画
事業企画は、特定の事業やプロジェクトの戦略を立案し、実行する役割を担います。市場調査や競合分析を通じて、事業の改善や拡大を図ります。
仕事の具体例
既存事業における効率化の推進がその一例です。例えば、製品の生産プロセスを見直し、コスト削減や品質向上を図るための改善計画を立案します。これにより、企業の生産性を強化し、利益率を向上させます。
必要なスキル
事業企画に求められるスキルとしては、市場や競合の動向を把握し、分析する力です。さらに、具体的な事業戦略を立案し、それを現実的に実行できるだけの計画力が求められます。また、複数のプロジェクトを同時に管理するスキルも必要です。
営業企画
営業企画は、企業の販売戦略を立案し、営業活動を支援する役割を担います。市場の動向や顧客のニーズを分析し、効果的な販売戦略を構築します。
仕事の具体例
新製品の販売プロモーションが具体的な例として挙げられます。営業企画担当者は、新製品の発売に合わせてプロモーションのキャンペーンを計画し、販売促進に関する戦略策定を行います。一部マーケティングと重複する領域があり、営業企画はマーケティング職の一種と捉えられる場合もあります。
必要なスキル
営業企画には、顧客のニーズを理解し、効果的な販売戦略を立案するためのマーケティング知識も必要です。さらに、売上データや市場動向を分析し、実践後の販売戦略の改善点を見つける能力も求められます。営業チームやマーケティング部門との連携が多く、優れたコミュニケーションスキルも不可欠です。
まとめ
経営企画、事業企画、営業企画の各職種は、それぞれに応じたスキルセットと役割を持ちます。
- 経営企画
企業全体の長期戦略を立案し、予算管理やリスク管理を実施 - 事業企画
特定の事業やプロジェクトの戦略を立案し、新規事業の立ち上げと定着、既存事業の改善や拡大を担当 - 営業企画
販売戦略を立案し、営業活動を支援する役割
いずれの職種にも共通するポイントとして、自分だけで何かを成すことはできず現場や他部署の協力を得てプロジェクトを推進する必要があるということが挙げられます。
そのため、企画職は分析や戦略立案のスキルはもちろんのこと、関係部署を巻き込み動かすための交渉力・説得力のようなコミュニケーションスキルが強く求められるケースが多いです。
それぞれ企業の成長に欠かせない重要なポジションであり、仕事が上手くいった際には事業に対して大きなインパクトを与えられるやりがいがあります。
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