自己PRで「マルチタスク力」を伝えるには?評価される書き方と例文
(監修)中嶋 竜之介
株式会社ソマリ 代表取締役
ミスミ、リクルート、Amazon Japanを経て、転職エージェントである株式会社ソマリを創業。
独立後、4期目で転職成功支援者数は100名超。
Amazon、リクルートなどの大手有力企業への紹介実績と人事コネクションを強みに、あなたのキャリアをサポートいたします。
特に、事務職、営業職、コールセンター、医療・介護職、小売・サービス業などでは、「同時に複数の仕事を段取りよくこなす力」が重要視されがちです。
自己PRでこの能力を伝える際には、ただ「私はマルチタスクが得意です」と述べるだけでなく、具体的な業務内容や成果とともに語ることがポイントになります。
【記事概要】
マルチタスク力を自己PRする際の構成ポイント
自己PRに含めるべき要素:
- どんな場面・業務でマルチタスクを求められたか
- 自分が意識していた工夫や対応方法
- 結果的にどう貢献できたのか(成果や評価)
- 転職先でどう活かしたいか
マルチタスクは一歩間違えると「何でも屋」になりがちですが、「優先順位を見極める力」「同時進行でもミスなく丁寧に対応する力」といった強みに言い換えることで、採用担当者に伝わりやすくなります。
自己PR例文|マルチタスクを強みとする場合

状況別に3パターンご紹介します。ご自身の経験に合わせてアレンジしてみてください。
■ 例文①:事務職の場合(総務・営業事務・庶務など)
私の強みは、複数の業務を同時に進める「マルチタスク力」と、それを円滑に回すための「段取り力」です。前職では、営業5名のサポートとして見積書の作成、受発注処理、電話・来客対応、備品管理などを並行して担当しておりました。
繁忙期には優先順位を判断しながら、タスクごとの締切を管理し、突発的な対応が入った際にもスムーズに切り替えられるよう、自分なりのToDo管理表を作成して対応していました。結果として、営業担当者からは「対応が早く、信頼して任せられる」との声を多くいただきました。
今後も、状況に応じて柔軟に対応しながら、チーム全体の業務効率を上げられる存在を目指していきたいと考えております。
■ 例文②:サービス・接客業の場合(飲食・小売・ホテルなど)
接客業に従事する中で身につけたのが、「瞬時に優先順位を判断し、複数の対応を並行して進める力」です。前職では、飲食店のフロア担当として、お客様対応・配膳・レジ・クレーム対応・予約管理などを同時にこなす必要がありました。
特に忙しい時間帯には、周囲の状況を見ながら「先に案内を済ませておけば待ち時間が短くなる」「厨房のオーダーが詰まる前に調整する」など、一歩先を見越した行動を意識していました。
その結果、店舗全体の回転率向上にもつながり、スタッフ同士の連携にも好影響を与えられたと感じています。今後も、お客様目線とチーム目線を両立しながら、現場に貢献できる行動をしていきたいと思います。
■ 例文③:営業職やマネジメント職でのマルチタスク
営業職として培った強みは、複数の案件を同時に管理しながら、納期・進捗・顧客対応をバランスよく進めるマルチタスク力です。月に10件以上の商談・提案書作成・社内調整を抱える中で、それぞれの優先度を見極めながらスケジューリングし、遅延や抜け漏れがないよう管理してきました。
自らExcelで進捗管理表を作成し、週次で上司と共有することで、チームとしての受注率向上にもつながりました。案件の合間に後輩のフォローも行うなど、常に全体の動きを意識する姿勢を大切にしています。
今後も、「忙しい中でも質を落とさないマルチタスク管理力」を活かし、組織に信頼される営業として貢献していきたいと考えております。
マルチタスク力を伝える際の注意点
- 「何でもできます」と言い過ぎると、器用貧乏に見られるリスクがある
- 「複数のことをやってミスがあった」と思われないよう、ミス管理や品質への配慮も記述する
- 「同時にこなす」だけでなく、「どう優先順位をつけているか」「どう整理しているか」まで触れると説得力UP
自己PRの文章が「強み」として十分に伝わっているか不安な場合は、転職エージェントによる添削サービスを活用することで、企業目線のフィードバックを得ることができます。
まとめ|マルチタスク力は「整理力」や「段取り力」とセットで伝える
マルチタスク力を自己PRとしてアピールする際は、次の3点が重要です:
- どのような状況でマルチタスクを求められたのか(背景)
- 自分なりの工夫や対応方法(段取り・優先順位・管理法)
- その結果、どんな成果を出せたか(信頼・効率・チーム貢献)
忙しい環境でも安定して成果を出せる人材は、あらゆる業種で重宝されます。マルチタスク力を“当たり前のこと”で終わらせず、あなたならではの対応力や工夫を伝えることで、魅力的な自己PRになります。