【プログラマー適性検査の問題例と対策】出題傾向を知って選考突破を目指そう


(監修)中嶋 竜之介
株式会社ソマリ 代表取締役
ミスミ、リクルート、Amazon Japanを経て、転職エージェントである株式会社ソマリを創業。
独立後、4期目で転職成功支援者数は100名超。
Amazon、リクルートなどの大手有力企業への紹介実績と人事コネクションを強みに、あなたのキャリアをサポートいたします。
そんな不安を抱えている方は少なくありません。
とくに未経験からIT業界を目指す方や、職業訓練校・ITスクールを卒業したばかりの方にとって、プログラマー適性検査は“突破すべき最初の壁”。
ですが、出題傾向を知り、事前に慣れておくだけで通過率は大きく変わります。
この記事では、プログラマー適性検査の概要・問題例・出題傾向・効果的な対策方法を分かりやすくご紹介します。
【記事概要】
プログラマー適性検査とは?
企業がプログラマーを採用する際、「本当にこの人は論理的思考力があるか?」「未経験でもコードを理解できそうか?」を判断するために用いるのが適性検査です。
主な出題ジャンル
分野 | 内容 |
論理的思考力 | 論理パズル、条件整理、順序推理など |
数的処理力 | 数列、割合、簡単な計算、図形問題など |
擬似コード理解 | 変数やループ処理、条件分岐など |
フローチャート読解 | 処理の流れを理解し、出力結果を推測 |
注意力・正確性 | 細かなルールや例外を見逃さない力 |
「プログラミング経験が浅くても、論理的な考え方ができるかどうか」が見られているため、いきなりコードを書かせる問題は出ない場合も多いです。
問題例で見る|プログラマー適性検査の出題傾向

ここでは、よく出題される問題形式を模擬問題としてご紹介します。実際の選考では異なる場合がありますが、出題傾向の把握に役立ちます。
◆ 問題1:論理パズル(順序推理)
問題:
A~Eの5人が横一列に並んでいます。以下の条件をもとに、Bが並んでいる位置を選んでください。
- AはCよりも左にいる
- Dは一番左にはいない
- EはDの右隣にいる
- BはAとEの間にいる
選択肢:
①1番目 ②2番目 ③3番目 ④4番目 ⑤5番目
◆ 問題2:数列の規則性
問題:
次の数列の「?」に入る数字は?2 → 6 → 12 → 20 → 30 → ?
選択肢:
①36 ②38 ③40 ④42 ⑤44
◆ 問題3:擬似コードの理解
問題:
以下のコードのsumの最終値は?plaintext
コピーする編集する
sum = 0
for i = 1 to 5:
if i mod 2 == 0:
sum = sum + i
選択肢:
①6 ②8 ③10 ④12 ⑤14
◆ 問題4:フローチャート(処理結果の推測)
問題:
以下の処理を行ったときの出力は?plaintext
コピーする編集する
1. x = 3
2. y = 2 * x
3. if y > 5 then
print(“A”)
else
print(“B”)
選択肢:
A / B / エラー
答えと解説
問題番号 | 正解 | 解説 |
問題1 | ③ | 条件を整理すると、BはAとEの間、3番目が妥当。 |
問題2 | ④ | 増加幅が+4→+6→+8→+10→次は+12 → 30+12=42。 |
問題3 | ① | 偶数iは2と4 → sum = 2 + 4 = 6。 |
問題4 | A | x=3 → y=6 → 6>5 → “A” が出力。 |
対策方法|通過率を上げるための準備とは?

1. 出題形式に慣れる
知らない形式の問題が出ると、思考以前に戸惑ってしまいます。
市販の対策本や無料のWeb問題集を活用して、論理パズル・数列・条件整理に慣れておきましょう。
2. フローチャート問題を練習する
プログラマー向け適性検査では、「この条件でループがどう動くか」など、擬似コードやフローチャート問題が頻出です。
if文、for文、変数の代入といった基本概念は押さえておきましょう。
3. 解く順番と時間配分を意識する
すべての問題を完璧に解く必要はありません。
まずは確実に解ける問題から着手し、難問に時間をかけすぎない判断力も重要です。
おすすめ参考書・教材
タイトル | 特徴 |
『これが本当のSPI3だ!』(マイナビ出版) | 非言語(論理・数的処理)の対策に最適 |
『プログラマー適性検査完全対策』(技術評論社) | 実務寄りの模擬問題が豊富 |
paizaラーニング | 実際のコードに触れながら問題演習が可能(初心者向け) |
まとめ|適性検査は「慣れ」と「思考力」で突破できる
プログラマー適性検査は、あなたのポテンシャル(考える力)を見ているテストです。
たとえ未経験でも、出題傾向を押さえて準備しておけば、十分に突破可能です。
最後にもう一度ポイントを振り返り:
- 出題形式を知っておくことが第一歩
- 論理・数的処理・擬似コードへの慣れが重要
- 100点満点より、限られた時間で“解ける問題を落とさない”が鍵
「思考を楽しむ」気持ちを持って、ぜひ前向きに取り組んでみてください。