【デザイナー向け自己PR】職種別・経験別の例文と書き方のコツ


(監修)中嶋 竜之介
株式会社ソマリ 代表取締役
ミスミ、リクルート、Amazon Japanを経て、転職エージェントである株式会社ソマリを創業。
独立後、4期目で転職成功支援者数は100名超。
Amazon、リクルートなどの大手有力企業への紹介実績と人事コネクションを強みに、あなたのキャリアをサポートいたします。
「オシャレなデザインが得意」だけでは伝わりません。
課題解決力・提案力・チーム連携力・ユーザー視点などを盛り込むことで、説得力のある自己PRになります。
【自己PRの構成ポイント】
- 強み・スキルを簡潔に要約する
- 具体的な案件・成果をもとに裏付ける
- 企業やクライアントにどう貢献できるかを伝える
【例文①】グラフィックデザイナー(経験者向け)

私の強みは「コンセプト設計からビジュアルへの落とし込みまで一貫して行える点」です。
広告代理店での制作業務では、ヒアリング段階から携わり、クライアントの意図を的確に汲み取り、伝わるデザインに落とし込む力を磨いてきました。
特に、飲食系の販促物では、売上が前年比120%を達成した事例もあり、視覚的訴求と購買行動の関係性を意識した設計を心がけています。
今後も、ユーザーとクライアント双方の満足につながるデザインを追求し、課題解決型のデザイナーとして貢献したいと考えています。
【例文②】Webデザイナー(UI/UX志向)
私は、単に見た目の良さだけでなく「ユーザーの行動を促す導線設計」に注力したWebデザインを強みとしています。
ECサイトのリニューアル案件では、回遊性と導線改善を意識し、UI設計を見直した結果、CVRを約1.5倍に改善した実績があります。
また、Googleアナリティクスやヒートマップを活用し、数字に基づいた改善提案も行っています。
今後はUI/UXの視点をさらに深め、デザインが事業成果に直結するようなサイトづくりに貢献してまいります。
【例文③】未経験・転職希望の自己PR(独学・スクール経験あり)
前職では営業職として働いていましたが、業務で販促資料を自作したことがきっかけでデザインの魅力に引かれ、独学とオンラインスクールでWebデザインを学びました。
実務経験はありませんが、FigmaやPhotoshopを使ったLP・バナー制作を10点以上ポートフォリオにまとめており、レスポンシブ対応・UI設計にも配慮しています。
前職で培ったヒアリング力と提案力を活かし、将来的にはクライアントのビジネス課題に寄り添った提案ができるデザイナーを目指しています。
【例文④】ディレクション経験を活かすパターン
私は、デザイナーとしての制作経験に加え、案件によってはディレクションや進行管理まで担当してきました。
チーム内での役割分担やスケジュール調整、クライアント対応を一貫して行う中で、デザインの質だけでなく「納期・予算・成果」を意識した提案ができるようになりました。
今後も制作と進行の両面から、プロジェクトに対して柔軟かつ戦略的に貢献していきたいと考えています。
【アピールを補強する観点】

自己PRで「引きのある人材」として印象づけるには、次のような要素をさりげなく織り込みましょう。
観点 | 内容例 |
使用ツール・言語 | Photoshop/Illustrator/Figma/HTML・CSS・JavaScriptなど |
実績 | PV数アップ・CV率改善・SNSシェア増加・販促効果など |
関与フェーズ | 要件定義/ワイヤーフレーム作成/UI設計/ディレクション |
ソフトスキル | ヒアリング力・課題整理力・チームワーク・柔軟性 |
まとめ|「何ができるか」ではなく「どう価値を生むか」を伝える
自己PRで最も大切なのは、「あなたのデザインがどう役に立つか」を言葉にすることです。
見た目のセンスや操作スキルだけではなく、思考力・提案力・課題解決力をしっかりアピールすれば、面接官にも響く内容になります。