【理学療法士向け】自己PRの書き方と例文|経験者・新卒別に紹介


(監修)中嶋 竜之介
株式会社ソマリ 代表取締役
ミスミ、リクルート、Amazon Japanを経て、転職エージェントである株式会社ソマリを創業。
独立後、4期目で転職成功支援者数は100名超。
Amazon、リクルートなどの大手有力企業への紹介実績と人事コネクションを強みに、あなたのキャリアをサポートいたします。
そのため、自己PRでは「私は○○ができます」と言い切るだけでなく、現場での具体的な行動や成果、患者さんとの関わり方を織り込むことが重要です。
自己PRの基本構成(理学療法士の場合)
- 自分の強み・特性を一言で示す
- 強みが発揮された具体的なエピソードを述べる
- 職場での貢献・今後の展望に触れる
自己PR例文①|新卒・未経験者向け

私の強みは、相手の思いに寄り添いながら、粘り強く取り組む姿勢です。
学生時代の臨床実習では、退院への不安を抱える患者様と、毎日少しずつ信頼関係を築きながら、運動療法や日常生活動作の練習に取り組みました。
初めは言葉少なだった患者様も、継続的な関わりを通じて次第に笑顔や会話が増え、最終的にはご自身の足で退院される姿に立ち会うことができ、大きな喜びを感じました。
今後も、身体だけでなく心にも寄り添うリハビリテーションを大切にし、信頼される理学療法士を目指してまいります。
自己PR例文②|経験者(回復期病棟勤務3年)向け
回復期病棟での3年間の勤務を通じて、患者様の生活背景を踏まえた目標設定と、その実現に向けたサポート力を培ってきました。
特に在宅復帰を目指すご高齢の患者様に対しては、ご家族や他職種と連携しながら、実生活に即した動作訓練や住宅環境の調整提案など、幅広い視点で支援を行いました。
また、ADL改善にとどまらず、「生活の質(QOL)」に寄与できるよう、患者様の意欲を引き出すコミュニケーションにも力を入れてきました。
今後も経験を活かしながら、多職種との協働のなかで柔軟に対応し、安心して退院できる支援体制を整えていきたいと考えています。
自己PR例文③|スポーツリハや整形分野希望の方
私はこれまで整形疾患を中心に、スポーツ外傷や術後リハビリに携わってきました。
中でも、競技復帰を目指す若年層へのサポートでは、理学療法だけでなく心理的サポートの重要性も感じ、スポーツメンタルの基礎知識を自主的に学びました。
トレーナー経験も活かし、現場復帰までの段階的なリハビリ計画を立て、選手・指導者・保護者との連携を意識して取り組んできました。
今後は、個々の身体機能に応じた“再発予防を意識した介入”を強化し、長期的な競技人生を支える存在を目指したいと考えています。
自己PRを書くときの注意点

よくあるNG | 改善ポイント |
「患者さんのために頑張ります」だけ | どんな工夫や姿勢で取り組んだか、具体性を添える |
資格や経験をただ並べるだけ | 「それをどう活かしているか」「どう貢献できるか」を明示する |
チーム医療の視点が弱い | 看護師や介護職との連携なども具体的に触れると好印象 |
まとめ|あなたの“人となり”が伝わる自己PRを
理学療法士という職業は、知識や技術だけでなく、“人に寄り添う姿勢”が問われる専門職です。
そのため、自己PRでは「どんな患者様に、どんなふうに向き合ったか」というリアルなエピソードを交えることで、面接官にあなたの人柄が伝わりやすくなります。
「誰のために、どんな風に役に立ちたいか」を言語化することが、心に響く自己PRの鍵です。