【出戻り志望動機の例文】元の職場に戻りたいとき、どう伝えたら良い?


(監修)中嶋 竜之介
株式会社ソマリ 代表取締役
ミスミ、リクルート、Amazon Japanを経て、転職エージェントである株式会社ソマリを創業。
独立後、4期目で転職成功支援者数は100名超。
Amazon、リクルートなどの大手有力企業への紹介実績と人事コネクションを強みに、あなたのキャリアをサポートいたします。
実際、多くの企業が「アルムナイ採用(元社員の再雇用)」を受け入れるようになってきています。
ただし、志望動機では必ず次の点が問われます
なぜ辞めたのか、その理由は解消されているか?
なぜ数ある会社の中で、またこの会社を選んだのか?
前よりもどんな価値を提供できるのか?
これらのポイントを押さえて、「再チャレンジしたい気持ち」を前向きに伝えましょう。
出戻り志望動機|基本構成のポイント
- 退職理由に触れる(簡潔・前向きに)
- 復職したい理由(その企業を選ぶ理由)
- 再入社後の貢献意欲・キャリア展望
例文①:事務職(結婚・出産で退職→再入社希望)

私は結婚・出産を機に一度御社を退職いたしましたが、子育てが一段落し、今後は再び本格的に仕事に取り組みたいと考えております。
退職後も業務で培ったスキルやご縁を大切に思い続けており、他社での就業経験を経て、御社の組織風土や働きやすさの魅力を改めて実感しました。
これまでの経験に加え、育児を通じて得たマルチタスク能力や柔軟な対応力を活かし、チームの一員として貢献したいと考えております。
例文②:営業職(他社への転職を経て出戻り希望)
私はキャリアの幅を広げるため、御社を退職し他業界で営業職を経験しましたが、その中で改めて、御社の製品や営業スタイル、そして社員同士の風通しの良さに強く魅力を感じるようになりました。
他社で学んだ業界知識や提案スキルは、御社での業務にも活かせると考えております。
今後は即戦力として、以前以上に成果を上げられるよう尽力し、御社の営業活動の一助となれれば幸いです。
例文③:介護・医療職(人間関係や理念に惹かれて出戻り)
一度は別の施設に転職いたしましたが、御社で働いていた際のチームワークや職場の温かい雰囲気が忘れられず、再びご縁をいただければと考えております。
利用者さま一人ひとりに丁寧に向き合う御社の姿勢は、私が目指す介護観と一致しており、改めて自分が一番成長できる場であると感じました。
現場経験をさらに重ねた今、以前以上にチームに貢献できるよう努めてまいります。
志望動機を作成する際の注意点

やってはいけない志望動機 | 改善ポイント |
「やっぱり居心地がよかったから」 | 客観的な業務内容や制度面にも触れる |
「前の会社が合わなかったから戻りたい」 | 過去の否定より、自社への共感・前向きさを |
「他に行くところがないので」 | 自分の成長意欲・貢献意識を明確に |
まとめ|出戻りは、謙虚さと前向きさが鍵
出戻りはネガティブに見られがち…と思うかもしれませんが、その企業での経験がある=即戦力として期待されやすい面もあります。
ただし、単なる「元社員」ではなく、「以前より成長した自分」としてどんな価値を提供できるかをしっかり伝えることが重要です。
再チャレンジに必要なのは、誠意と明確な意欲。
相手の立場に立った説得力ある志望動機を用意して、前向きな再出発を目指しましょう。