【教員向け 自己PRの書き方】採用担当に伝わる効果的なアピールとは?


(監修)中嶋 竜之介
株式会社ソマリ 代表取締役
ミスミ、リクルート、Amazon Japanを経て、転職エージェントである株式会社ソマリを創業。
独立後、4期目で転職成功支援者数は100名超。
Amazon、リクルートなどの大手有力企業への紹介実績と人事コネクションを強みに、あなたのキャリアをサポートいたします。
「教育実習しか経験がないけど、何を強みにすれば…」
「教員採用試験の志望動機と自己PR、どう差をつければいい?」
教員という職業には、知識だけでなく人間性・柔軟性・対話力など多面的な力が求められます。
そのため、自己PRでも“教員に向いている資質”をどう表現するかがポイントになります。
ここでは、実際の選考を想定した書き方のコツや、すぐ使える例文をご紹介します。
教員に求められる“自己PR”とは?
教員向けの自己PRでは、以下のような能力や資質を盛り込むと、採用担当に響きやすくなります。
■自己PRでアピールすべきポイント
- 子どもと向き合う姿勢(信頼関係を築く力)
- チームワーク・協調性(職員間の連携)
- 課題解決力・粘り強さ
- コミュニケーション力(説明・傾聴のバランス)
- 継続的な学び・教育への情熱
特に「私は~ができます」だけでなく、具体的なエピソードを添えることで、説得力が格段に上がります。
自己PRの構成|わかりやすく伝える3ステップ

ステップ①強み・特性を一言で表す
例:「私は、相手の話をよく聴き、信頼関係を築く力があります。」
ステップ②具体的なエピソードで裏付ける
例:「大学でボランティア活動を行い、不登校の中学生と継続的に関わる中で…」
ステップ③教員としてどう活かすかを示す
例:「一人ひとりの心に寄り添い、安心して学べる教室づくりに努めていきます。」
教員向け自己PR例文(教育実習あり・未経験者向け)
私の強みは、相手の気持ちに寄り添いながら、信頼関係を築く力です。
教育実習では、消極的だった生徒と日々の雑談やノートのコメントを通じて関わり続けたことで、徐々に笑顔や発言が増えていきました。
生徒と向き合い、変化を見逃さずに関わることで、安心して学べる雰囲気づくりを大切にしています。
今後も一人ひとりの背景に目を向け、学ぶ意欲を引き出せる教員を目指します。
教員向け自己PR例文(社会人経験者・異業種からの転職者向け)
民間企業での営業経験を通じて培った「傾聴力」と「柔軟な対応力」が、私の強みです。
お客様の要望を聞き取り、ニーズに応じて提案を行う中で、信頼を築く力が養われました。
その経験を生かし、生徒や保護者、他の教職員とも円滑なコミュニケーションを図りながら、協働的な学びを支える教員として貢献していきたいと考えています。
よくあるNGパターンと改善のヒント

NGパターン | 改善のポイント |
「子どもが好きです」だけで終わる | なぜ好きか?どう向き合っているかを具体的に書く |
抽象的すぎて印象が薄い | 数字・具体的なエピソードを添える |
志望動機と自己PRが混在している | 自己PRは「あなた自身の強み」に絞る |
まとめ|自己PRは「教壇に立つあなた」が見えるように書く
自己PRは、採用担当が「この人と一緒に働きたいか」「生徒とどう向き合ってくれるか」を見極める材料の一つです。
型にとらわれず、あなた自身の経験と想いが伝わる言葉で、素直に表現することが何より大切です。
特に教職は「人との関わり」が中心の仕事だからこそ、自分の強みがどんな場面で役立ちそうかをイメージして書くことが、選考突破のカギになります。