【看護師志望動機】転職時に差がつく!面接・履歴書で使える例文と書き方のコツ


(監修)中嶋 竜之介
株式会社ソマリ 代表取締役
ミスミ、リクルート、Amazon Japanを経て、転職エージェントである株式会社ソマリを創業。
独立後、4期目で転職成功支援者数は100名超。
Amazon、リクルートなどの大手有力企業への紹介実績と人事コネクションを強みに、あなたのキャリアをサポートいたします。
とくに看護師の場合は、どの病院・施設にも当てはまりそうな抽象的な志望理由では、書類選考や面接を突破するのが難しくなってしまいます。
今回は、看護師の転職で使える志望動機の作り方、職種・施設別の例文、そして注意すべきNGポイントまでをまとめてご紹介します。
【記事概要】
看護師の志望動機で評価される3つの要素
志望動機は「なぜこの職場を選んだのか」を伝えるパートですが、看護師の採用担当者が見ているポイントは以下の3つです。
①その職場を選んだ理由が具体的か
「貴院の理念に共感した」だけでは不十分。
→「地域密着型の医療を掲げ、在宅復帰支援に注力されている点に共感した」など、応募先の特徴をリサーチしたうえでの理由が必要です。
②自分の経験やスキルが職場に合っているか
今までの経験がどう活かせるかを、明確に伝えると説得力が増します。
③入職後のビジョンがあるか
「どのように成長したいか」「どんな役割を担いたいか」といった未来志向の内容を含めることで、長く働いてくれそうという印象を与えられます。
看護師の志望動機例文(総合病院・クリニック・訪問看護など)

■総合病院への転職(急性期から慢性期に移りたい場合)
貴院が回復期リハビリに注力されている点に強く共感し、志望いたしました。私はこれまで急性期病棟で勤務してまいりましたが、患者様と長期的な関わりの中で支援していく看護を大切にしたいと考えるようになりました。これまでの経験を活かし、チームの一員として患者様の在宅復帰をサポートできるよう努めてまいります。
■クリニックへの転職(夜勤なし・生活と両立を意識)
子育てとの両立を視野に入れ、日勤のみで勤務できるクリニックでの業務を志望しております。貴院は地域に根差した医療を長年提供されており、近隣住民との関わりの深さに惹かれました。病棟勤務で培った観察力と迅速な対応力を活かし、患者様一人ひとりに寄り添ったケアを提供していきたいと考えています。
■訪問看護への転職(病棟から在宅へのキャリアチェンジ)
私は急性期病棟での勤務を通じて、医療的ケアの必要な方の生活支援に関心を持つようになり、訪問看護の現場で働きたいと考えるようになりました。貴ステーションでは、終末期支援や家族との連携を重視している点に深く共感しております。これまで培った技術と観察力を在宅医療の現場で活かし、地域で安心して暮らせる看護を提供してまいります。
志望動機でやってはいけないNG例と改善ポイント

NG例1:「家から近い」「夜勤がないから」
→気持ちはわかりますが、「自分の都合だけ」で志望している印象になりやすいです。
改善ポイント:生活との両立を理由にするなら、「働きやすさを重視しながらも、〇〇な看護を目指したい」とプラスの目的を添えると印象が良くなります。
NG例2:「なんとなく雰囲気が良さそうだった」
→根拠が曖昧で、志望動機としては説得力に欠けます。
改善ポイント:病院の公式HPや理念、実際の診療内容を調べて、共感した点を具体的に盛り込むようにしましょう。
自信がないときは転職エージェントに相談を
志望動機は、自分の言葉で語ることが大切ですが、「うまくまとまらない」「どこまで書いていいか分からない」と悩む方も多いのが実情です。
そんなときは、看護師専門の転職エージェントに相談するのがおすすめです。
- 書類添削
- 面接対策
- 病院との事前交渉(働き方、条件など)
まで一括でサポートしてもらえるので、安心して転職活動を進められます。
まとめ
今回のポイントを振り返ります。
- 看護師の志望動機は、「なぜここで働きたいか」を具体的に伝えることが重要
- これまでの経験・スキルがどう活かせるか、入職後にどう成長したいかを含める
- クリニックや訪問看護など、施設の特性に合わせて志望動機を調整する
- 書き方に迷ったら、看護師専門の転職エージェントを活用するのが効果的
志望動機は、あなたの思いや姿勢が最も伝わるパートです。丁寧に準備して、納得のいく転職を叶えましょう。
参考
ナース人材バンク「志望動機の書き方」
https://www.nursejinzaibank.com/contents/job-change/reason/
厚生労働省「看護師の人材確保対策」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000140392.html