【職務経歴書看護師】採用担当者に伝わる書き方と例文ガイド


(監修)中嶋 竜之介
株式会社ソマリ 代表取締役
ミスミ、リクルート、Amazon Japanを経て、転職エージェントである株式会社ソマリを創業。
独立後、4期目で転職成功支援者数は100名超。
Amazon、リクルートなどの大手有力企業への紹介実績と人事コネクションを強みに、あなたのキャリアをサポートいたします。
実はこの一枚が、あなたの強みを伝え、内定を引き寄せる大きな武器になります。
この記事では、看護師の職務経歴書の正しい構成と具体例をわかりやすく紹介します。
看護師の職務経歴書とは?履歴書との違いを理解しよう
看護師の職務経歴書は、これまでの勤務先や担当業務、習得したスキルを時系列で整理し、どの現場で即戦力になるかを採用担当者が一目でわかるようにする書類です。
履歴書は基本情報や学歴、資格が中心ですが、職務経歴書は「どんな仕事をどれだけ経験したか」を伝えるもの。
特に看護師の場合は、
- 診療科(内科、外科、ICUなど)
- 病棟の種類(急性期、回復期、療養型など)
- 具体的な担当業務
- チーム内での役割
など、現場の特徴を具体的に書くと、担当者は「即戦力かどうか」を判断しやすくなります。
看護師の職務経歴書の基本構成と書き方

職務経歴書には決まったフォーマットはありませんが、以下の流れで整理するとわかりやすくなります。
【基本構成】
- 職務要約
経歴を2〜3行程度で簡潔にまとめる。面接官が最初に目を通す重要な部分です。- 職務経歴
勤務先名、在籍期間、配属先、病棟の規模、担当業務を時系列で具体的に。- 自己PR
強み、得意分野、どのように貢献できるかを端的に。- 資格・免許
看護師免許、その他取得資格を箇条書きで整理。
【ポイント】
- 受け持ち患者数や病棟のベッド数など、数字を入れると具体性が増す。
- 「何を心がけていたか」「どのような役割を担ったか」も忘れずに。
- 自己PRは職務経歴を裏付ける内容にすると説得力がアップ。
職務経歴書の書き方に不安がある場合は、看護師専門の転職エージェントに相談して添削を受けるのもおすすめです。
採用担当者が「読みやすい」と思う構成や表現を教えてくれます。
すぐに使える!看護師の職務経歴書例文

ここでは、総合病院の内科病棟に勤務した例を紹介します。
■職務要約
私は正看護師として、総合病院の内科病棟において6年間勤務し、急性期から慢性期の幅広い看護を担当してまいりました。患者様とご家族の安心を第一に、円滑なチーム医療を心がけてきました。
■職務経歴
〇〇医療法人〇〇総合病院(平成31年4月~令和6年3月)
【雇用形態】正社員
【配属】内科病棟(急性期35床)
- 入院患者のバイタルチェック、点滴管理、処置介助
- 急変対応および緊急搬送サポート
- 医師とのカンファレンスへの参加
- 患者・家族への療養指導、退院支援
- 新人看護師の育成指導(プリセプター担当)
- 夜勤:月4〜5回
■自己PR
私は、患者様の不安を最小限に抑える丁寧な説明と、医師・多職種との円滑な情報共有を大切にしてきました。緊急対応時にも冷静に行動できる判断力を身につけています。今後はこれまでの経験を活かし、地域に根ざした医療の現場で、より質の高い看護を提供していきたいと考えております。
■取得資格
- 正看護師免許
- BLS(一次救命処置)修了
- 認定看護師(皮膚・排泄ケア)など
職務経歴書をブラッシュアップするには
職務経歴書は、一度作ったら終わりではありません。
応募先によって、伝えるべき経験や強みは微調整が必要です。
「自己PRがうまくまとまらない」「どの経験をアピールすべきか分からない」と感じたら、看護師専門の転職エージェントに相談してみましょう。
プロの目線で、読みやすさと説得力を兼ね備えた職務経歴書にブラッシュアップしてもらえます。
まとめ
今回のポイントを整理すると、以下の通りです。
- 職務経歴書は「職務要約」「職務経歴」「自己PR」「資格」で構成する
- 数字や具体的な役割を書くことで説得力が増す
- 転職エージェントを活用して添削を受けるのも効果的
職務経歴書を丁寧に仕上げることで、面接官に「会ってみたい」と思わせるチャンスが格段に増えます。
自分のキャリアをしっかり整理し、希望の転職を叶えましょう。
参考
ナース人材バンク「看護師の職務経歴書の書き方」
https://www.nursejinzaibank.com/contents/job-change/keirekisho/
厚生労働省「看護職員の人材確保対策」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000140392.html