【有給消化中の転職活動】後悔しない進め方と注意すべき点を徹底解説


(監修)中嶋 竜之介
株式会社ソマリ 代表取締役
ミスミ、リクルート、Amazon Japanを経て、転職エージェントである株式会社ソマリを創業。
独立後、4期目で転職成功支援者数は100名超。
Amazon、リクルートなどの大手有力企業への紹介実績と人事コネクションを強みに、あなたのキャリアをサポートいたします。
「せっかくのまとまった時間、転職活動に使いたい」
そんな方は多いはずです。
有給消化中は、在職中に比べて時間の自由度が高く、面接や企業研究に集中しやすいため、「最も効率よく転職を進められる時期」と言われています。
ただし、有給中に転職活動をする際にはいくつか注意すべきポイントがあります。
【記事概要】
有給消化中に転職活動をしても問題ない?
結論から言えば、有給休暇中に次の就職先を探すこと自体は全く問題ありません。
法律上も、有給は「自由に使える権利」であり、旅行でも勉強でも転職活動でも構わないとされています。
むしろ、退職後に無職期間を作るより、有給中に内定を決めておくほうがスムーズです。
通常、転職活動でオファーを獲得するまでには、スムーズにいっても1~3カ月程度掛かるため、退職が確定しているのであれば、有給消化期間に入るよりも少し早めにスタートさせておく方が良いでしょう。
有給消化中に転職活動をするメリット

①面接日程の調整がラク
有給消化中なら平日昼間に面接を入れられるので、企業側からの評価も上がりやすくなります。
②企業研究や自己分析に集中できる
時間的な余裕があるので、じっくり企業比較ができ、ミスマッチを防げます。
③ブランクができない
退職後に無職期間が長くなると、選考で不利になることも。有給中に決めておけば次の職場へスムーズに移行できます。
有給消化中の転職活動で気をつけたい注意点
①過度な情報発信は控える
有給中とはいえ、同僚や上司に内密にしている場合はSNSの投稿なども注意しましょう。
退職するとはいえ、まだ企業に在籍している中で休暇を消化している段階です。
過度な情報発信は変な軋轢を生みかねないので避けておくべきでしょう。
②内定日と退職日を必ず確認する
有給期間終了日がほぼほぼ退職日になります。
内定先との入社日が被らないよう、必ずスケジュールをすり合わせましょう。
③失業保険はもらえないケースも
有給消化後に次の職場が決まっている場合、退職後に失業手当を受け取る資格はなくなります。
ただし、ブランクがないので収入が途切れないのはメリットです。
また、失業手当は自己都合であれば支給開始までに数ヶ月を要することが多く、その期間を待っているとブランク期間が長くなり転職も難しくなってしまいます。
失業保険は、あくまで離職期間が長引いた場合のリスク対策の一つの手段として考えておき、基本は受給せず次の職場で働くことを目指す方が良いでしょう。
有給中の転職活動を効率化する方法

①スケジュールを一気に詰める
面接日程は複数企業で一気にまとめておくと、時間を無駄にしません。
また、同じスピードで選考を進め、複数企業の内定を獲得できれば、オファー条件の比較や交渉も可能になり、転職活動を有利に進めることができます。
有給の開始前からスケジュール調整をしておくと理想的です。
②転職エージェントを活用する
限られた期間で内定を得たいなら、転職エージェントも使うのが断然効率的です。
- 書類作成サポート
- 面接日程の一括調整
- 条件交渉
を代わりにしてくれるので、有給期間を最大限に有効活用できます。
まとめ:有給消化中を転職活動に活かして次のステップを有利に!
- 有給中に転職活動をしても法律上問題なし
- スケジュールの自由度が高く、面接調整がスムーズ
- 現職に知られないよう配慮しつつ、エージェントを活用するのがおすすめ
大切な有給期間をただの「休暇」で終わらせず、次のキャリアを考える時間として投資することで、転職成功率をグッと上げましょう。