アッテル適性検査とは?|出題例・評価ポイント・転職選考での位置づけ


(監修)中嶋 竜之介
株式会社ソマリ 代表取締役
ミスミ、リクルート、Amazon Japanを経て、転職エージェントである株式会社ソマリを創業。
独立後、4期目で転職成功支援者数は100名超。
Amazon、リクルートなどの大手有力企業への紹介実績と人事コネクションを強みに、あなたのキャリアをサポートいたします。
アッテルは、近年スタートアップ・IT企業を中心に導入が広がっているクラウド型の適性検査ツールです。
応募者の性格傾向や行動特性を可視化し、企業との相性や職種適性を測る目的で使われています。
この記事では、アッテル適性検査の特徴、出題形式、問題例、受ける際の注意点を詳しく解説します。
【記事概要】
アッテル適性検査とは?|特徴と評価の観点
アッテル(Atteru)とは
株式会社アッテルが提供する、“カルチャーフィット”を重視した適性検査サービスです。
特徴
項目 | 内容 |
評価領域 | 性格特性、行動傾向、思考スタイルなど |
主な目的 | 企業との相性(カルチャーフィット)や職種適性の可視化 |
試験形式 | Web受検(パソコン・スマホ対応) |
所要時間 | 約10〜15分 |
学力試験 | なし(性格検査のみ) |
SPIのような学力問題(計算や言語理解)は一切なく、選択肢に対して自分の傾向を回答する方式です。
アッテル適性検査の問題形式と例題

問題形式
- 質問数:約90〜120問(企業により変動)
- 回答形式:5段階の選択肢で、自分にどの程度当てはまるかを回答
→「まったく当てはまらない」~「非常に当てはまる」など
例題(イメージ)
※実際の設問内容は非公開ですが、傾向に基づいたサンプルです。
質問 | 回答形式(5段階) |
新しい環境でもすぐに馴染めるほうだ | 当てはまらない〜非常に当てはまる |
細かいミスが気になる性格だ | 同上 |
周囲の意見よりも自分の信念を優先することが多い | 同上 |
複数の仕事を同時進行するのが得意だ | 同上 |
決められたルールより、自分で判断したいタイプだ | 同上 |
このように、性格や行動傾向に関する質問が中心で、全体を通じて回答の一貫性も見られています。
アッテルの評価項目と企業が見ているポイント
企業はアッテルを通じて、次のような要素を確認しています。
主な評価観点:
- チームでの協調性(他者との関係性)
- 行動力・主体性(自ら動けるか)
- 柔軟性・ストレス耐性(変化への対応力)
- 安定志向or挑戦志向(組織風土とのマッチ)
- リーダーシップの傾向(指示型か支援型か)
企業はこの結果をもとに、「自社のカルチャーと合うか」「職種に適しているか」を判断しています。
特にスタートアップやベンチャーでは、スキルより“人のタイプ”を重視する傾向が強いです。
対策・受検時のポイント|事前準備はどうする?

アッテルに関しては、「対策不要」という企業も多いですが、以下のポイントを意識しておくと安心です。
準備・受検のポイント
- 素直に、直感的に答えるのが基本(取り繕いは逆効果)
- 同じような設問が出ることもあるため、一貫性のある回答を意識
- 焦らず、静かな環境で集中して受検(スマホでも可)
- 評価軸が気になる場合は、事前に企業の社風や求める人物像を調べておく
嘘をついてもバレる?
アッテルでは「矛盾度」や「自己防衛傾向」なども自動的に分析されます。無理に良く見せようとするより、ありのままの自分を表現する方が結果的に評価されやすいです。
まとめ:アッテル適性検査は“相性を見極めるツール”
- アッテルは性格・行動傾向を測定するWeb適性検査
- 計算や学力問題はなし。5段階の自己評価形式が中心
- 企業は「カルチャーフィット」「職種適性」を重視して結果を確認
- 正直に一貫性のある回答をすることが合格の近道
アッテルは、“企業に選ばれる”ためだけのツールではなく、自分自身がその職場で自然体で働けるかを見極めるツールでもあります。
もし「この検査結果で不利にならないか不安」「評価される人物像を知りたい」と感じたときは、転職エージェントに事前相談しておくと安心です。
企業の傾向や、過去の通過事例を教えてもらえる場合もあります。