やってはいけない退職|円満に去るために絶対避けたいNG行動と辞め方のポイント


(監修)中嶋 竜之介
株式会社ソマリ 代表取締役
ミスミ、リクルート、Amazon Japanを経て、転職エージェントである株式会社ソマリを創業。
独立後、4期目で転職成功支援者数は100名超。
Amazon、リクルートなどの大手有力企業への紹介実績と人事コネクションを強みに、あなたのキャリアをサポートいたします。
しかしその一方で、「辞め方」が悪ければ、これまで築いてきた信頼や人間関係を一瞬で壊してしまうリスクもあります。
「去り際がすべて」と言われるように、社会人として最後まで誠実に行動することが、円満退職への鍵です。
この記事では、転職前に知っておきたい「やってはいけない退職」について詳しく解説します。
急な退職通告|「即日退職」はトラブルのもと
「もう限界だから、明日から来ません」
――その気持ちは理解できますが、法的にもビジネスマナー的にもNGです。
原則として、正社員の場合は退職の意思を伝えてから最低2週間以上引き継ぎの期間を設けることが必要です。
上記はあくまで最低の話であって、通常は就業規則で1カ月半〜2カ月前に申告を行うように明記されているケースが多いです。
トラブルになりやすいパターン
- 退職届をメール一通だけで送って終わりにする
- 引き継ぎ資料なしに退職日を一方的に決める
- 猶予なく有休消化期間に入り、一度も出社せず終了
これらの行動は、職場に大きな混乱を招き、退職後も悪い印象として残りかねません。
※退職時期の調整に不安がある場合は、第三者の視点でスケジュールを組んでくれる転職エージェントのサポートも有効です。

感情的な辞め方|「言い逃げ」「悪口」は信頼を失う
退職理由が職場の人間関係や上司への不満であったとしても、それを直接的な言葉でぶつけるのは避けましょう。
たとえば「こんな会社、もう無理です」「〇〇さんとはやっていけませんでした」など、感情をそのままぶつける辞め方は、あなたの評価を下げる原因になります。
会社には当然ながら今後も働き続ける人たちがいます。
あなたの最後の言動が、同僚や後輩に悪影響を与える可能性もあるのです。
また、巡り巡って新たな会社で退職した会社と取引を行う可能性もあります。
禍根を残す辞め方は、後々ご自身に不利益となって降りかかってくる可能性があるので避けましょう。
円満な辞め方のポイント
- ネガティブな本音は口に出さず、「キャリアアップのため」など前向きな理由を伝える
- 最後まで「お世話になった」という姿勢を忘れない
※どこまで伝えるべきか迷うときは、退職交渉に慣れた転職支援のプロに相談すると安心です。

会社のルール無視|就業規則を確認せずに進めるのは危険
意外と多いのが、「就業規則を確認せずに自己判断で退職手続きを進めてしまう」ケースです。
特に注意すべきなのは以下のような項目です:
- 有給休暇の取得ルール
- 退職届の提出方法・期限
- 社用PCや備品の返却
- 機密保持・競業避止義務 などの契約関係
就業規則に違反すると、退職後のトラブルや訴訟リスクに発展することもあるため要注意です。
※就業規則の読み解き方や、退職条件の確認方法に不安がある人は、キャリアアドバイザーの知見を借りて進めるとスムーズです。
まとめ:やってはいけない退職行動【チェックリスト】
- 退職日を突然伝えるのはNG。
- 感情的な発言や批判的な退職理由は避ける。
- 就業規則を確認しないままの退職はトラブルの元。
円満な退職は、次のキャリアにも良い影響を与えるものです。
「どう伝えればいいかわからない」「条件の交渉に自信がない」と感じたら、一度転職エージェントに相談してみるのも選択肢のひとつ。
転職のプロは退職のプロです。
プロの視点を借りることで、辞め方の不安も解消され、安心して新しいスタートを切ることができます。