【縁もゆかりもない市役所の志望動機】説得力を持たせる書き方と例文


(監修)中嶋 竜之介
株式会社ソマリ 代表取締役
ミスミ、リクルート、Amazon Japanを経て、転職エージェントである株式会社ソマリを創業。
独立後、4期目で転職成功支援者数は100名超。
Amazon、リクルートなどの大手有力企業への紹介実績と人事コネクションを強みに、あなたのキャリアをサポートいたします。
そう思っても、志望動機をどう書けば納得感が出るのか悩む方は多いものです。
市役所側が知りたいのは、「なぜこの自治体を選んだのか」という明確な理由です。
縁がなくても、市の取り組みや課題への共感、キャリアとしての適合性を示すことで、十分に説得力のある志望動機は作れます。
「縁がない」ことは正直にしてOK【大事なのは理由付け】
多くの市町村が、外部からの人材を歓迎しています。
大切なのは、以下のような視点で理由を言語化することです。
志望動機に含めるべき3つの要素
- その市の政策や特徴に共感したこと
- 自分の経験や関心とどう結びつくか
- 将来的にどのように貢献したいか
「地元だから」ではなく、調査・共感・課題意識を軸に構成することがポイントです。
志望動機の具体例(縁もゆかりもない市役所の場合)

【例文①:地域政策への共感をベースにした志望動機】
私は以前より、地方自治体における少子化対策と地域活性化の取り組みに関心を持っており、貴市が取り組む「子育て世代包括支援センター」設置や若者移住促進政策に強く魅力を感じました。
私自身、他地域で広報や地域連携に関わってきた経験があり、その知見を活かして貴市の取り組みをさらに広め、外部人材として新しい視点を提供したいと考えております。縁はありませんが、共通する課題意識と職務適性を通じて、地域に貢献できると信じています。
【例文②:住民サービスや行政の透明性に共感する形】
自治体職員としてキャリアを築くにあたり、政策のわかりやすい発信や市民との対話を重視する貴市の姿勢に深く共感しました。特に市公式SNSやオープンデータの取り組みは、他自治体と比べても進んでおり、「市民と行政の距離を縮める」点に惹かれました。
私は民間で情報発信業務に携わってきた経験があり、そのスキルを地域行政に活かしたいと考え、貴市を志望いたしました。
志望動機に説得力を持たせるためのリサーチのコツ

説得力ある志望動機を作るには、自治体の情報収集が不可欠です。
以下のようなポイントを押さえましょう。
チェックすべき情報源
- 市のホームページ(市長のメッセージや重点施策)
- 市の広報誌(「広報〇〇」など)
- 人口動態や地域課題(高齢化、子育て支援、移住促進など)
- SNSやYouTubeなど、市の情報発信スタイル
「実際にHPで〇〇の取り組みを見て共感した」など、具体的に触れると説得力が増します。
まとめ
- 縁がなくても、共感や課題意識をもとに志望動機を構成すれば問題なし
- 政策・取り組み・行政スタイルなど、具体的な理由を明記する
- 自分の経験と自治体のニーズを結びつけることで納得感が生まれる
- 志望先の市の情報を深くリサーチして、自分なりの視点で語ることが鍵
市役所の採用では、地元かどうかよりも“地域に本気で向き合う意志があるか”が見られます。
縁がないことを気にせず、志望先の魅力や課題に真剣に向き合うことで、しっかりとした動機を伝えましょう。