【例文あり】ECサイトの業界に転職するための志望動機の書き方ガイド


(監修)中嶋 竜之介
株式会社ソマリ 代表取締役
ミスミ、リクルート、Amazon Japanを経て、転職エージェントである株式会社ソマリを創業。
独立後、4期目で転職成功支援者数は100名超。
Amazon、リクルートなどの大手有力企業への紹介実績と人事コネクションを強みに、あなたのキャリアをサポートいたします。
一方で、ECサイト企業は「志望動機で何を重視しているか」が明確な業界でもあります。この記事では、EC業界を志望する際の書き方のポイントと、職種別の例文をご紹介します。
ECサイト企業の志望動機で求められる要素とは?
EC業界は、単に「ネットで商品を売る」だけでなく、企画・運営・分析・顧客対応など、多くの業務が連携して成り立っています。
そのため、志望動機では以下のような観点を意識する必要があります。
採用担当が見ているポイント
- EC業界への興味・将来性への理解
- Webマーケティング、データ分析、CRMなどへの関心や経験
- ユーザー視点に立ったサービス提供意識
- 自社ECかモール型ECかに対する理解(Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなど)
特に未経験者の場合、「ユーザーとしての利用経験」や「ITリテラシー」「数字に強いか」などが重視される傾向があります。
志望動機の例文【職種別3パターン】

例文①:ECサイト運営職(未経験OK)
日常的にECサイトを活用する中で、より多くの方に便利で快適な購買体験を提供したいという想いを抱くようになり、貴社を志望いたしました。
貴社の製品ページの構成やカスタマー対応の質の高さから、ユーザー目線を大切にする企業姿勢に魅力を感じております。前職では事務職としてデータ管理やスケジュール調整を担当しており、細かい作業やタスクの優先順位づけには自信があります。今後はEC運営を通じて、売上や顧客満足度の向上に貢献したいと考えております。
例文②:Webマーケティング職(ECサイト担当)
EC市場の成長性に強く魅力を感じており、中でもデジタルマーケティングを通じて「モノを売る仕組み」を構築することに関心を持ち、志望いたしました。
現職ではSNS広告運用を担当し、CV率やCPAなどの指標を元に施策改善を行ってまいりました。今後は貴社のような自社ECを展開される企業で、SEOやCRM施策も含めた包括的なマーケティングに携わり、顧客との継続的な関係構築に貢献したいと考えております。
例文③:カスタマーサポート職(ECサイト関連)
ECサイトを利用する中で、商品を手に取ることができないからこそ、カスタマーサポートの重要性を実感しております。
前職でも通販会社の問い合わせ対応を担当しており、顧客の不安や疑問に対して迅速かつ丁寧に対応することで信頼を得ることを心がけてきました。貴社が掲げる「お客様第一」の姿勢に共感しており、ユーザー満足度の向上に貢献できるサポート業務に尽力したいと考えております。
志望動機を書くときの注意点【ありがちなNG表現とは】

NG例:「ネットショッピングが好きだから」だけで終わる志望動機
→ 好き・興味があるという気持ちは大切ですが、それだけでは採用側に「業務理解が足りない」と思われる可能性があります。
NG例:「自由な働き方ができそう」など自己都合を強調する
→ EC業界=在宅OKというイメージで志望するのは危険です。あくまで「どう貢献できるか」を中心に書きましょう。
■ 志望動機で大切な3つの構成
- EC業界や企業への共感
- 自分の経験・スキルとの接点
- どのように貢献したいかの明確な意思
まとめ
- EC業界の志望動機では「業務理解」と「ユーザー視点」がカギ
- 興味だけでなく、自分の経験と絡めてアピールすることが重要
- 職種ごとの切り口で具体的に貢献イメージを伝えると効果的
EC業界は今後も成長が期待される分野です。
だからこそ、志望動機では「何ができるのか」「なぜその会社なのか」を明確に伝えることで、説得力を生み出すことが可能になります。