【志望動機例文付き】リモートワーク希望を伝えるときのコツと注意点


(監修)中嶋 竜之介
株式会社ソマリ 代表取締役
ミスミ、リクルート、Amazon Japanを経て、転職エージェントである株式会社ソマリを創業。
独立後、4期目で転職成功支援者数は100名超。
Amazon、リクルートなどの大手有力企業への紹介実績と人事コネクションを強みに、あなたのキャリアをサポートいたします。
通勤時間の削減や柔軟な働き方を理由に、「在宅勤務ができる職場で働きたい」と考える方も増えています。
ただし、履歴書や面接で志望動機としてリモート希望を伝える際には、表現の仕方を工夫することが大切です。
この記事では、採用担当者に好印象を与えるための書き方と例文をご紹介します。
リモート希望を志望動機に入れるのはアリ?【前提を整理】
結論から言えば、リモート勤務を志望理由に含めてもOKです。
ただし、「楽だから」「出社が面倒だから」といった“自己都合”が前面に出る書き方はNGです。
■ 好印象につながる伝え方
- リモートでも生産性を保てることをアピール
- 自己管理能力や責任感の高さを伝える
- リモート環境での経験やツール使用歴を盛り込む
企業側が知りたいのは、「リモートでもしっかり成果を出してくれるかどうか」です。
その点を意識した志望動機を意識しましょう。
合わせて、リモート勤務を希望する理由を伝えられるとより良いでしょう。
ポイントは、相手方が「リモート勤務の希望に応える必要がある」と腹落ちできる理由を作れるかどうかです。
例
- 育児中で、幼稚園や保育園、学校の都合がある
- 地方在住で長期的に離れられない理由がある
- 両親の介護をしている
近年、女性の社会進出に伴いダブルワークが当たり前化しており、ダイバーシティへの意識が加速しています。
個人の様々な事情に応じて柔軟な働き方を提供することを会社は求められてきています。
サステナブルにご自身が働き続けるにあたり、リモートワークが最も生産性高くパフォーマンスを発揮できることを伝えられれば、受け入れてもらえる可能性が高まることを意識しておきましょう。
リモートワーク希望の志望動機例文【職種別に紹介】

ここでは、実際に使える志望動機の例文を職種別に紹介します。
【例文1:事務職】
貴社のリモートワーク制度にも魅力を感じ、応募いたしました。
前職では、クラウドツール(Google WorkspaceやSlackなど)を活用しながら、完全在宅で事務業務に従事しておりました。
スケジュール管理や報連相を徹底し、業務の遅延なく進めてきた実績がございます。
貴社でも柔軟な働き方を活かしつつ、正確かつスピーディーな事務処理で貢献してまいりたいと考えております。
【例文2:Web・IT系職(エンジニア、デザイナーなど)】
フルリモートでもチームと連携しながら成果を出せる環境に魅力を感じ、志望いたしました。
これまでリモート開発チームの一員として、GitやNotion、Zoomを活用した非対面コミュニケーションを通じて、複数プロジェクトに参画してまいりました。
リモート環境下での自己管理と業務遂行に自信があり、貴社の開発チームの一員として貢献できると考えております。
【例文3:マーケティング職】
貴社がリモートワークを導入しながらも、数値に基づいた戦略設計とPDCAを重視している点に魅力を感じ、志望いたしました。
前職ではリモート環境でのSNS広告運用を担当し、オンライン会議やチャットを活用しながら、チームと連携して業務を進めておりました。
リモートでのデジタルマーケティング業務に慣れており、即戦力としてお役に立てると考えております。
リモート志望動機で注意すべきNG例

以下のような表現は避けましょう。
NG例1:個人的な都合を強調しすぎる
通勤が負担なので、在宅勤務ができる職場を探しています。
→ 働きやすさを重視する気持ちは理解できますが、それだけでは「成果を出す意欲が感じられない」と受け取られかねません。
NG例2:リモートを希望しているだけで終わっている
リモート勤務ができる環境に魅力を感じました。
→ どんなスキルや経験で貢献できるかが伝わらず、志望動機としては弱くなってしまいます。
リモート勤務は「手段」であって「目的」ではない、という視点を忘れずに構成しましょう。
まとめ
- リモート希望は志望動機に書いてもOK。ただし伝え方が重要
- 自己管理能力、ツール使用歴、成果へのコミットをアピールする
- など自己都合が前面に出る表現は避ける
志望動機で大切なのは、リモートワークを希望する理由だけでなく「その環境でもしっかり活躍できる自分」をしっかり伝えることです。
採用担当者に安心感と期待感を持ってもらえるよう、丁寧に仕上げましょう。