【退職届に印鑑は必要?】正しいマナーと失敗しない書き方ガイド


(監修)中嶋 竜之介
株式会社ソマリ 代表取締役
ミスミ、リクルート、Amazon Japanを経て、転職エージェントである株式会社ソマリを創業。
独立後、4期目で転職成功支援者数は100名超。
Amazon、リクルートなどの大手有力企業への紹介実績と人事コネクションを強みに、あなたのキャリアをサポートいたします。
しかし、いざ書こうとすると「印鑑って必要なの?」と悩む方も多いのではないでしょうか。この記事では、退職届における印鑑の必要性や正しい押し方、注意すべきマナーについてわかりやすく解説します。
退職届に印鑑は必要?【基本ルールを押さえよう】
結論から言うと、退職届に印鑑は押すのが一般的です。
理由は、本人が正式に意思表示をしたことを証明するためです。
特に書面での提出を求められる場合、署名とともに押印することで、正式な書類としての形式が整います。
ただし、企業によっては「電子署名だけでOK」「システム上の提出で完結」というケースも増えていますので、事前に就業規則や上司に確認することをおすすめします。
■ 押すべき印鑑の種類
- 認印(普段使いの印鑑)でOK
特別に実印を使う必要はなく、日常的に使用している認印(シャチハタ以外)で問題ありません。- シャチハタは不可
朱肉を使わない簡易印鑑(シャチハタ)は、公的な書類には適しませんので避けましょう。
もし迷ったら、転職エージェントに相談するのも一つの方法です。
退職手続きの流れについても具体的にアドバイスをもらえるため、スムーズに進められます。
正しい退職届の書き方【印鑑を押す位置も解説】

もしも退職届の定型フォーマットがないという会社にお勤めの方は、退職届を自分で作らないといけないというケースもあり得ます。
退職届には、基本的に次の項目を記載します。
- 提出日
- 宛名(会社名+代表者名)
- 本文(退職の意思表明、退職希望日)
- 自分の所属部署・氏名
印鑑は、自分の氏名の横か下に押すのが一般的です。
ポイントは「署名したら、すぐ横または下に押す」という流れです。
これにより、本人が自筆で署名し、押印したことを証明する形式になります。
■ 注意点
- 朱肉をきちんと使い、にじみやかすれに注意
- 斜めにならないよう、しっかり垂直に押す
- もし失敗したら、最初から新しい用紙に書き直す
また、退職願(まだ確定していない退職の申し出)と、退職届(確定した退職の意志を示す書類)は意味が異なるので、提出前にどちらを求められているか・どちらも求められるのかを確認しておきましょう。
最近増えている「印鑑不要」ケースとは?

最近では、働き方改革やペーパーレス化の影響もあり、
- 電子メールでの退職意思表明
- Webフォームから退職手続き
- 手書きの退職届なし
という会社も増えてきています。特にIT系企業やスタートアップでは、印鑑不要で電子サインがあればOKとなっていることも珍しくありません。
ただし、こうした場合でも、正式な退職日や手続きフローは文書でしっかり確認しておくことが大切です。
言った・言わないのトラブルを防ぐためにも、記録は必ず残しましょう。
もし退職活動中に不安な点があれば、転職エージェントを通じて次の職場探しと同時に、円満退職のアドバイスを受けるのも有効な手段です。
まとめ
- 退職届には基本的に認印を押す(シャチハタ不可)
- 氏名の横か下に、丁寧に押印する
- 最近は印鑑不要のケースも増えている。事前に確認せよ
退職届は、社会人として最後にきちんとけじめをつける大切なステップです。
正しいマナーで提出し、次のキャリアへスムーズに踏み出しましょう。