小1の壁で退職したけれど…後悔しているあなたへ。復職・再スタートのために今できること


(監修)中嶋 竜之介
株式会社ソマリ 代表取締役
ミスミ、リクルート、Amazon Japanを経て、転職エージェントである株式会社ソマリを創業。
独立後、4期目で転職成功支援者数は100名超。
Amazon、リクルートなどの大手有力企業への紹介実績と人事コネクションを強みに、あなたのキャリアをサポートいたします。
「“小1の壁”が怖くて退職したけれど、経済面やキャリアに不安がある」
そう感じている方は、あなただけではありません。
多くの保護者が直面する“小1の壁”。
保育園時代に比べて子どもの生活環境が大きく変化し、親のサポート負担が増す中で、仕事との両立が難しくなり、退職という決断をするケースは珍しくありません。
しかし、退職後に「もっと他の方法があったのでは」「キャリアを中断したことが不安」と感じて後悔する方も一定数存在します。
本記事では、そうした方に向けて、後悔を前向きなステップに変えるヒントと、再スタートに向けた準備の方法を紹介します。
小1の壁とは?退職理由で多いもの

「小1の壁」とは、子どもが小学校に入学することで、保育園時代とは異なる生活リズムや保育制度の違いにより、親が働きづらくなる環境的なハードルを指します。
主な退職理由の例:
- 学童保育が夕方までしかない(勤務時間と合わない)
- 子供が学童保育を嫌がり、預けられない
- 夏休み・冬休みなど長期休暇の預け先がない
- 宿題・登下校の見守りなど、保育園より親の関与が必要
- 子どもが新生活に不安定になり、親のサポートが必要
退職自体は子どもを想っての“最善の選択”だったかもしれません。
しかし、落ち着いた後に「キャリアを断ってしまったこと」への不安が顔を出すこともあります。
後悔を前向きに捉えるためにできること
1. キャリアの「空白」を悲観しすぎない
退職によるブランクは、採用選考では確かに気になるポイントかもしれません。
ただし、「なぜ辞めたのか」「今どう考えているか」を明確に伝えられれば、前向きな再出発として評価されるケースもあります。
例:
「子どもの小学校入学に伴い、生活の立て直しを優先しましたが、現在は学童保育や家庭の体制も整い、長期的に働ける環境ができたため、復職を目指しています」
企業側としては、優秀な人材が環境的な要因で一時的に離職したことが明確なので、離職に対してお得感さえ抱かれることもあり得ます。
2. 自分の経験を「強み」に変換する
子育てを通じて得たスキルや視点は、職場でも活かせることがあります。
- タイムマネジメント
- 協調性・コミュニケーション力
- 忍耐力・対応力
こうしたスキルを意識的に研鑽しておくことが、復帰後の早期活躍における武器になります。
3. 働き方の優先順位を見直す
退職をきっかけに、「これからどんな働き方をしたいか」を整理することが大切です。
- 正社員としてキャリアを継続したいのか?
- 時短やパートなど家庭との両立を重視したいのか?
- 在宅勤務やフレックスなど、柔軟性の高い職場を探したいのか?
これが明確になれば、応募先企業とのミスマッチも防げます。
復職・再就職に向けてのステップ

ステップ1|今の自分のスキル・経験を棚卸しする
職務経歴書や自己PRに使えるよう、自分のこれまでの業務内容、得意なこと、実績などを一度まとめてみましょう。
無料テンプレートやキャリアシートの活用もおすすめです。
ステップ2|子どもとの生活に合わせた働き方をシミュレーション
- 学童保育の延長時間は?
- 祖父母などの支援体制はある?
- 自宅から勤務先までの距離・通勤時間は?
現実的に可能な働き方を想定することで、応募の幅が広がります。
ステップ3|転職エージェントに相談してみる
「ブランクがあると再就職は難しいのでは」と不安に感じる方は、転職エージェントを活用するのもひとつの手です。
保育や教育、時短勤務などに理解のある企業情報を持っているエージェントもあるため、状況に合ったサポートが期待できます。
まとめ|後悔を「次の一歩」に変えよう
小1の壁による退職は、多くの保護者が通る道です。
そして、そこで一度キャリアを手放したからといって、未来が閉ざされるわけではありません。
むしろ、退職という選択をしたからこそ見えてきた「自分の本当の価値観」や「働き方への優先順位」を明確にするチャンスでもあります。
- キャリアの再構築は可能です
- ブランクは工夫次第で対応が可能
- 一人で抱え込まず、支援を活用しましょう
今の「後悔」は、きっと「前向きな再スタート」に変えることができます。
転職相談や職務経歴書のブラッシュアップが必要な方は、当社ソマリの無料転職相談をご活用ください。
無理のない形でのキャリア再開を一緒に考えましょう。