転職エージェントへの「お礼に菓子折り」は必要か?適切な感謝の気持ちの伝え方とは


(監修)中嶋 竜之介
株式会社ソマリ 代表取締役
ミスミ、リクルート、Amazon Japanを経て、転職エージェントである株式会社ソマリを創業。
独立後、4期目で転職成功支援者数は100名超。
Amazon、リクルートなどの大手有力企業への紹介実績と人事コネクションを強みに、あなたのキャリアをサポートいたします。
その中でときどき話題になるのが、「お菓子やギフトを贈ってもいいのか?」という疑問です。
この記事では、転職エージェントにお礼の気持ちを伝える際の適切な方法・注意点を詳しく解説します。
転職エージェントに菓子折りは必要?
まず結論から言うと、転職エージェントへの菓子折りは基本的に必要ありません。
転職エージェントは「無料サービス」の範囲で求職者をサポートしており、企業からの紹介手数料で報酬を得ています。
そのため、感謝の気持ちは伝えるべきですが、金品のやりとりは想定されていないのが通常です。
担当者に聞くと「お気持ちだけで十分」という声が多数
実際、多くのエージェント会社では以下のような対応方針を取っています。
- プレゼントや金品の受け取りを遠慮している
- サービスの対価として十分な報酬を得ている
- 求職者からの「言葉」でのお礼が一番嬉しい
それでも感謝を伝えたい場合のおすすめ方法

① メールや手紙でお礼の気持ちを伝える(最もおすすめ)
もっとも喜ばれ、かつ形式としてもスマートなのが「感謝のメールや手紙」です。
転職決定の報告とあわせて、丁寧に感謝を綴ったメッセージを送ると好印象です。
【お礼メールの文例】
件名:転職決定のご報告と御礼
株式会社●●
◯◯様お世話になっております。◯◯(あなたの名前)です。
このたび、貴社のご紹介により、◯◯社より内定をいただき、来月より勤務開始することになりました。転職活動中は、親身なサポートと的確なアドバイスをいただき、本当にありがとうございました。
特に面接対策では、自分では気づかなかった課題を丁寧にご指摘いただき、自信を持って選考に臨むことができました。今後とも末永くご活躍をお祈り申し上げます。
本当にありがとうございました。敬具
◯◯(名前)
② ちょっとした「プチギフト」は許容されるケースも
会社によっては、常識の範囲であれば「ちょっとしたお礼」を受け取る場合もあります。
例:
- 1,000円程度の焼き菓子やお茶
- 郵送ではなく「直接訪問時に手渡し」
- あくまで「気持ちの表現」として
ただし、事前に確認できるなら会社の方針を聞いておくのがベストです。
無理に贈らなくても、感謝の言葉をしっかり伝えれば問題ありません。
避けるべきNG例
- 高価な贈答品や現金(受け取ってもらえないだけでなく、負担に感じさせてしまうことも)
- 勤務中の訪問での手渡し(業務の妨げになる場合あり)
- 内定前や選考途中でのお礼(見返りを期待されていると受け取られる可能性も)
まとめ:感謝の気持ちは「言葉」で十分伝わる
転職エージェントに感謝の気持ちを伝える際は、丁寧な言葉やお礼メールが最も効果的です。
気持ちとしてお菓子を渡したい場合は、事前に確認したうえで、控えめな金額・手渡しスタイルを心がけましょう。
最後に:感謝の姿勢は“次のつながり”にもつながる
転職後も、転職エージェントはキャリア相談や情報収集のパートナーになり得ます。
誠実な対応を心がけておくと、今後またサポートが必要になったときにも安心です。
また、転職のサポートを必要としている友人・知人を紹介してあげると、エージェントにも友人・知人にも非常に有益で最も喜ばれます。
感謝の気持ちは、そういった形で表現するのも良いでしょう。