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2025.05.27

転職で別ポジションを提案されたときの対応法|納得感をもって判断するためのポイント

転職で別ポジションを提案されたときの対応法|納得感をもって判断するためのポイント
 (監修)中嶋 竜之介

(監修)中嶋 竜之介

株式会社ソマリ 代表取締役

ミスミ、リクルート、Amazon Japanを経て、転職エージェントである株式会社ソマリを創業。
独立後、4期目で転職成功支援者数は100名超。
Amazon、リクルートなどの大手有力企業への紹介実績と人事コネクションを強みに、あなたのキャリアをサポートいたします。

「応募した職種ではなく、別のポジションを提案されて戸惑っている」
「この提案って、自分が評価されていないということ?」
「断るべきか、受け入れるべきか判断がつかない…」

転職活動中、とくにエージェント経由で応募した際に起こりがちなのが、「応募とは異なる職種やポジションを企業から提案される」ケースです。
こうした提案に対して、感情的に拒否したり、逆にすぐに受け入れたりする前に、冷静に「なぜ提案されたのか」「自分にとってプラスかどうか」を整理して判断することが大切です。
本記事では、別ポジションを提案されたときの捉え方・判断軸・対応法について詳しく解説します。

なぜ別ポジションが提案されるのか?

① スキル・経験とのマッチ度による判断

企業は、求職者の職務経歴書や面接内容をもとに、「より成果を発揮できそうなポジション」に推薦をシフトすることがあります。
これは決してネガティブな理由だけではなく、候補者の可能性を評価している証拠であることも少なくありません。

例:

「営業職で応募したが、マネジメント経験を評価されて営業企画に」
「エンジニア職で応募したが、プロジェクトマネージャー(PM)としての方が向いていると判断された」

② 採用ニーズのタイミングによる変更

企業によっては、選考中に採用計画が変わり、急きょ別ポジションの枠が空いた/埋まったなどの事情もあります。
こうした場合、「現時点ではよりニーズの高いポジション」で選考を提案することがあります。
充足したにもかかわらず別ポジションの提案がされるということは、あなたの経歴を見て「落とすには惜しい」と言う気持ちの表れであり、高い評価を受ける可能性があると思って良いでしょう。

③ 採用戦略としての調整

特に大手企業や外資系企業では、適性に合わせて柔軟にポジション調整を行うことがあります。本人の希望だけでなく、組織全体とのバランスや将来の配置も見据えた判断です。


提案を受けたときの判断ポイント

ポイント①:「なぜそのポジションを提案されたのか」を確認する

まずは、提案理由をエージェントや企業担当者に確認しましょう。
以下のような質問を通じて、意図を明らかにします。

  • 「自分のどのような点を評価して別ポジションを提案いただいたのでしょうか?」
  • 「本来応募していた職種と比較して、業務内容・キャリアの方向性はどう変わりますか?」

理由に納得できるかどうかが判断の基準になります。

ポイント②:自身のキャリア目標と照らし合わせる

提案された職種が、自分の中長期的なキャリアにどうつながるかを考えます。

例:

・将来的にマネジメントを目指したい → マネージャー候補の提案は前向きに検討
・専門職としてスキルを磨きたい → ジェネラリスト系ポジションは慎重に検討

短期的な年収や条件にとらわれすぎず、「成長の場」になるかを見極めることが重要です。

ポイント③:仕事内容・条件に具体的な差がないか確認する

業務内容、評価制度、残業時間、勤務地など、応募時と大きく変わる点がないかもチェックしましょう。

気になる点があればエージェントを通して確認しておくことで、後からのギャップやミスマッチを防げます。


受け入れる?断る?判断を間違えないためのヒント

受け入れるべきケース

  • 提案理由に納得でき、評価されての提案であると感じた場合
  • 自分のキャリア志向と合致していると判断できた場合
  • 長期的に見てスキルアップや市場価値の向上、新しいチャレンジになると感じた場合

断ってもよいケース

  • 希望職種から大きくズレていて、やりたいことと乖離がある
  • キャリアの方向性と合わない、成長につながるイメージがわかない
  • ポジション変更の理由が不透明、または「消去法的」に感じる場合

ポイント:
断る場合も丁寧かつ前向きに伝えることが大切です。
「今回は希望職種にこだわりたい」「キャリア形成上、〇〇の方が適していると考えている」など、筋の通った理由を伝えましょう。


転職エージェントの活用で判断の精度を高めよう

提案されたポジションが自分に合うのかどうか、ひとりで判断するのは難しいものです。
そこで有効なのが、転職エージェントのキャリアアドバイザーに相談することです。

  • 自分の経験をなぜ活かせると思うのか?
  • どちらのポジションの方が市場価値を高めやすいか?
  • 同業他社と比べて条件はどうか?

このような観点から客観的なアドバイスを受けられるため、納得感のある選択が可能になります。


まとめ|別ポジション提案は「チャンス」かもしれない

転職活動で別ポジションを提案されたときは、「合わないのかも」とネガティブに受け取るのではなく、自分の可能性を広げる新たな選択肢として前向きに捉えることが大切です。

【対応のポイントまとめ】

  • なぜ提案されたのか、理由を明確にする
  • 自分のキャリアビジョンと照らして判断する
  • 条件や仕事内容のギャップを事前に確認する
  • 納得できない場合は、前向きに断るのもOK
  • エージェントの客観的アドバイスも活用する

柔軟性と自己理解を持って判断すれば、本当に自分に合った職場に出会う可能性が高まります。

転職を検討中の方は、ぜひ転職エージェントと連携しながら、納得感のある選択を目指してみてください。

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