想定外の質問に強くなる!面接で焦らず対応するためのテクニック集


(監修)中嶋 竜之介
株式会社ソマリ 代表取締役
ミスミ、リクルート、Amazon Japanを経て、転職エージェントである株式会社ソマリを創業。
独立後、4期目で転職成功支援者数は100名超。
Amazon、リクルートなどの大手有力企業への紹介実績と人事コネクションを強みに、あなたのキャリアをサポートいたします。
「うまく答えられず、沈黙してしまった…」
「適当に答えてしまい、後で後悔…」
こうした状況を防ぐためには、適切なリカバリー戦略と事前の練習が必要です。
本記事では、想定外の質問に冷静に対応する方法と、実践的な練習法を紹介します。
想定外質問が来た時のリカバリー戦略
① 焦らず時間を稼ぐ(考える余裕を作る)
突然の質問に戸惑った時は、無言になるよりも、時間を稼ぐテクニックを使いましょう。
有効なフレーズ例
- 「興味深い質問ですね。少し考えさせていただいてもよろしいでしょうか?」
- 「そうですね、私の経験から考えると…」(と言いながら考える時間を作る)
- 「確認させていただきたいのですが、〇〇という意図でのご質問でしょうか?」(質問の意図を聞き直す)
このように、一旦クッションを入れることで、落ち着いて回答を整理する時間を確保できます。
② 質問の意図を確認する
意外な質問が来た時は、相手の意図を確認することも有効です。
例:「あなたの短所は何ですか?」
→ 「短所にはいくつかの側面があると思いますが、業務上の課題という意味でしょうか? それとも性格面での短所についてお聞きしたいですか?」
こうすることで、質問の的を絞りやすくなり、的確な回答を導き出しやすくなります。
③ 知らないことは正直に伝え、代替案を提示する
「知識がない質問」に対して、無理に答えようとすると、誤った情報を伝えるリスクがあります。知らない場合は正直に伝えつつ、前向きな姿勢を示しましょう。
NG例:「すみません、分かりません…」
OK例:「その点については詳しく存じ上げませんが、○○の知識を応用すれば対応できるのではないかと考えています。」
ポイントは、「学ぶ意欲がある」ことをアピールすることです。
想定外質問に備える効果的な練習法

① 過去の面接質問をリストアップする
転職エージェントや求人サイトには、業界ごとの「よくある面接質問リスト」が掲載されています。
例:一般的な質問
- 「あなたの強みと弱みは?」
- 「これまでのキャリアの中で最も困難だったことは?」
- 「なぜ当社を志望したのですか?」
例:想定外になりやすい質問
- 「10年後の自分はどうなっていると思いますか?」
- 「あなたの人生を一言で表すと?」
- 「この業界で起こる大きな変化は何だと思いますか?」
このような質問をリスト化し、「どう答えるか」ではなく、「どう考えるか」を訓練しましょう。
② 模擬面接を実施する(録音・録画する)
友人や転職エージェントと模擬面接を行い、想定外の質問を投げてもらうのも効果的です。また、スマホで録音・録画し、自分の受け答えを客観的にチェックすることで、改善点が明確になります。
チェックポイント
- 話が長くなりすぎていないか?
- 質問に対してズレた回答をしていないか?
- 自信を持って話せているか?
③ フレームワークを活用する
回答に困った時のために、フレームワークを活用するのも有効です。
例えば、STARフレームワーク(Situation, Task, Action, Result)を使えば、論理的に回答を組み立てることができます。
質問:「あなたがチームで困難を乗り越えた経験を教えてください。」
- Situation(状況)
「以前の職場で、新規プロジェクトの進行が遅れていました。」- Task(課題)
「スケジュールを立て直し、チームの士気を高める必要がありました。」- Action(行動)
「タスク管理ツールを導入し、役割分担を明確にしました。」- Result(結果)
「結果として、納期を2週間短縮し、プロジェクトを成功させました。」
このように、「順序立てて答える」習慣をつけることで、想定外の質問にも落ち着いて対応できるようになります。
まとめ
転職面接で想定外の質問が来た時のために、以下の戦略と練習法を活用しましょう。
リカバリー戦略
- 時間を稼ぐためのクッション言葉を使う
- 質問の意図を確認し、的を絞る
- 知らないことは正直に伝えつつ、学ぶ意欲を示す
効果的な練習法
- 過去の質問をリストアップし、想定外の質問に備える
- 模擬面接を録音・録画して、自分の受け答えを分析する
- STARフレームワークを活用し、論理的に回答する訓練をする
面接の場で焦らず対応できるよう、事前準備と練習をしっかり行うことが成功のカギです。
転職エージェントを活用して、模擬面接やフィードバックを受けるのも効果的な方法の一つ。
ぜひ、万全の準備を整えて、面接本番に臨みましょう。