セールスエンジニアとは?営業×技術のプロが市場で求められる理由


(監修)中嶋 竜之介
株式会社ソマリ 代表取締役
ミスミ、リクルート、Amazon Japanを経て、転職エージェントである株式会社ソマリを創業。
独立後、4期目で転職成功支援者数は100名超。
Amazon、リクルートなどの大手有力企業への紹介実績と人事コネクションを強みに、あなたのキャリアをサポートいたします。
その中で、「技術」と「営業」を橋渡しする重要な職種として、セールスエンジニアの需要が急増しています。
「営業職と何が違うのか?」
「どんなスキルが必要なのか?」
本記事では、セールスエンジニアの役割と、求められるスキルセットについて詳しく解説します。
セールスエンジニアの役割とは?
① 技術的な知識を活かした営業支援
セールスエンジニアは、通常の営業職と異なり、製品やサービスの技術的な側面を理解し、顧客に適切な提案を行う役割を担います。
特に、IT・製造・機械・医療機器などの専門性が求められる業界で活躍するケースが多いです。
主な業務内容
- 顧客の課題をヒアリングし、技術的な観点から最適なソリューションを提案
- 営業担当と協力して、技術デモやプレゼンテーションを実施
- 製品導入時の技術的なサポートやトラブルシューティングを担当
② 営業とエンジニアの橋渡し役
セールスエンジニアは、営業チームと技術チームの橋渡しとしての役割も重要です。
顧客のニーズを的確に把握し、技術チームと連携して最適なソリューションを提供することで、企業の売上向上にも貢献します。
例えば、クラウドサービスを提供する企業では、セールスエンジニアが顧客のインフラ環境を分析し、最適なクラウド移行プランを提案するといった形で活躍します。
セールスエンジニアに求められるスキルセット

セールスエンジニアには、「技術的な知識」と「営業スキル」の両方が求められます。以下のスキルをバランスよく身につけることで、即戦力として活躍できます。
① 技術スキル(Technical Skills)
- 業界知識・専門知識(IT、機械、電気、医療機器など)
- プログラミングやネットワークの基礎知識(IT業界の場合)
- 製品やサービスの仕様・機能の深い理解
- トラブルシューティング能力
例:IT業界のセールスエンジニアの場合
- クラウド(AWS、Azure、GCP)やネットワークの基本知識
- ソフトウェアのAPI連携やデータベースの理解
- サイバーセキュリティの基礎知識
② 営業スキル(Sales Skills)
- ヒアリング力(顧客の課題やニーズを的確に把握する力)
- プレゼンテーション力(技術的な内容を分かりやすく説明する力)
- 交渉力・折衝力(顧客や社内チームと調整を行う力)
- 提案力(単なる製品説明ではなく、顧客の課題を解決する提案ができること)
③ コミュニケーション能力
- 営業チームとの連携(営業担当者と協力しながら案件を進める)
- エンジニアチームとの橋渡し(技術的な要件を正しく伝え、調整する)
- 顧客との関係構築(信頼関係を築き、長期的な取引を実現する)
セールスエンジニアとしてのキャリアパス

セールスエンジニアとして経験を積むと、以下のようなキャリアパスが開けます。
① シニアセールスエンジニア(専門職としてのキャリア)
- 高度な技術知識を活かし、より大規模なプロジェクトを担当
- 製品の開発チームと密接に連携し、より専門性の高い提案を行う
② プリセールスエンジニア / ソリューションアーキテクト
- より戦略的な提案活動を行い、企業全体のIT戦略やソリューション設計に関与
- 技術面での意思決定をリードし、顧客のビジネス変革を支援
③ セールスマネージャー / 営業ディレクター
- チームのリーダーとして、営業戦略の策定やチームマネジメントを担当
- 企業の売上拡大に向けた全体戦略の立案・実行
セールスエンジニアは、営業と技術の両方のスキルを兼ね備えた希少な人材のため、転職市場でも高い評価を受ける職種です。
特に、IT・SaaS業界では年収800万円以上のポジションも珍しくありません。
まとめ
セールスエンジニアは、技術と営業の両方のスキルを活かしながら、顧客の課題解決に貢献する重要な職種です。
- 技術的な知識を活かして、営業活動を支援する役割を担う
- 技術スキル+営業スキル+コミュニケーション能力が求められる
- シニアエンジニア・ソリューションアーキテクト・営業マネージャーなど、多彩なキャリアパスがある
転職市場でも評価が高く、スキルを磨けば高収入やキャリアアップのチャンスも広がります。セールスエンジニアとして活躍を目指すなら、技術力と営業力をバランスよく伸ばすことが成功の鍵となるでしょう。