あなたの職務経歴書、大丈夫?|「問題解決力」を伝えて書類通過率を上げる方法


(監修)中嶋 竜之介
株式会社ソマリ 代表取締役
ミスミ、リクルート、Amazon Japanを経て、転職エージェントである株式会社ソマリを創業。
独立後、4期目で転職成功支援者数は100名超。
Amazon、リクルートなどの大手有力企業への紹介実績と人事コネクションを強みに、あなたのキャリアをサポートいたします。
しかし、「自己PRがうまく書けない」「実績をどう伝えればよいか分からない」と悩む方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、「問題解決エピソード」を強調し、採用担当者の目に留まる書類を作成するテクニックを解説します。
即戦力としての価値を示す「問題解決エピソード」の重要性
企業が転職者に求めるのは、「現場で活躍できる実力があるかどうか」です。
その判断材料として、過去の問題解決の経験が有効になります。
問題解決エピソードの構成(STARフレームワーク)
具体的にエピソードを伝えるには、STARフレームワークを活用すると効果的です。
- Situation(状況)
どのような課題があったのか?- Task(課題)
自分がどんな役割を担ったのか?- Action(行動)
どのように解決に向けて行動したのか?- Result(結果)
どのような成果が得られたのか?
例えば、営業職の場合:「売上低迷に苦しむ既存顧客を分析し、データ活用型の提案を実施。結果、前年対比で売上20%増を達成」など、具体的な数値を入れて説明すると、採用担当者の印象に残りやすくなります。
また、転職エージェントを活用すると、職務経歴書のブラッシュアップをサポートしてもらえます。
自己PRが苦手な方は、客観的な視点を取り入れて整理するのも一つの手です。
書類上で即戦力をアピールするポイント

採用担当者が応募書類を見る時間は限られているため、ポイントを簡潔にまとめつつ、インパクトを持たせることが大切です。
①「成果」を数値で示す
問題解決エピソードには、可能な限り数値を入れましょう。
NG例:「売上向上に貢献した」
OK例:「新規営業手法を導入し、売上前年比120%を達成」
数値が入ることで実績のインパクトが増し、即戦力としての評価が高まります。
② 具体的なスキルと実績を関連づける
単に「リーダーシップがある」「分析力が高い」と伝えるのではなく、実績と結びつけることで説得力を持たせましょう。
例:プロジェクトマネジメントのスキルをアピールする場合
「チームを率いて納期遅延が発生していたプロジェクトを改善。スケジュール管理の仕組みを見直し、プロジェクトの完遂率を85%から98%に向上させた」
スキルを具体的な実績と紐づけることで、採用担当者に「この人なら同じ成果を出せる」と感じさせることができます。
書類の構成を工夫して「即戦力」を強調する

書類の見せ方を工夫することで、より効果的に即戦力をアピールできます。
① 職務経歴書の冒頭に「要約」を入れる
職務経歴書の最初に「自分の強み・経験の要約」を簡潔に記載すると、採用担当者が短時間で重要なポイントを把握できます。
例:営業職の場合
「営業経験5年。新規開拓と既存顧客の売上向上に強み。前年比120%の売上成長を達成し、社内表彰を受賞。チームマネジメント経験あり。」
このように、数行でキャリアの概要を伝えることで、書類全体の印象を強くすることができます。
② 過去の実績を「箇条書き」で分かりやすく整理
長文ではなく、採用担当者がパッと見て理解できる形にするのも重要です。
例:エンジニアの場合
- Javaを使用した業務システムの開発(3年間、リーダー経験あり)
- クラウド移行プロジェクトを担当し、コスト削減20%を実現
- DX推進プロジェクトにおいて、データ分析基盤の導入を主導
このように簡潔に記載することで、強みが伝わりやすくなります。
まとめ
書類上で「即戦力」をアピールするためには、以下のポイントを押さえましょう。
- 問題解決エピソードをSTARフレームワークで整理し、具体的に伝える
- 成果を数値で示し、スキルと実績を関連づけてアピールする
- 職務経歴書の構成を工夫し、要約や箇条書きを活用して分かりやすくする
採用担当者に「この人なら活躍できる」と思わせることができれば、内定獲得の可能性が大きく高まります。
転職エージェントを活用しながら、より効果的な書類作成を目指しましょう。
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