あなたの「働く意味」は何?キャリアの方向性を明確にする自己分析ワーク


(監修)中嶋 竜之介
株式会社ソマリ 代表取締役
ミスミ、リクルート、Amazon Japanを経て、転職エージェントである株式会社ソマリを創業。
独立後、4期目で転職成功支援者数は100名超。
Amazon、リクルートなどの大手有力企業への紹介実績と人事コネクションを強みに、あなたのキャリアをサポートいたします。
「どんな仕事なら本当にやりがいを感じられるのか?」
転職を考えるとき、多くの人が 「より良い職場」「高い給与」 を求めがちですが、本当に満足できる仕事を見つけるためには、 内面的な動機(モチベーションの源泉)を深掘りすること が欠かせません。
本記事では、「働く意味」を問い直し、 自分が本当に求めるキャリアを明確にする自己分析ワーク を紹介します。
なぜ「内面的動機づけ」が重要なのか?
転職活動では、「条件の良い仕事に就くこと」だけがゴールではありません。
本当にやりがいを感じ、長く充実して働ける仕事を選ぶためには、内面的な動機づけを明確にすることが重要 です。
外発的動機と内発的動機の違い
外発的動機づけ(外部からの刺激による動機)
- 高い給与や福利厚生
- 社会的評価や地位
- 周囲からの期待やプレッシャー
内発的動機づけ(自分の内面から湧き出る動機)
- 仕事そのものが楽しい・興味がある
- 誰かの役に立つことでやりがいを感じる
- 自分の価値観や生き方と一致している
なぜ内発的動機が大切なのか?
- 外発的な要因は 環境の変化で満足度が下がる可能性が高い(例:給与が上がっても、慣れるとモチベーションが下がる)
- 内発的動機が明確だと、 長期的に充実感を得られる仕事を選びやすい
内面的動機を深掘りする自己分析ワーク

ここからは、自分の「働く意味」を見つけるための 自己分析ワーク を実践してみましょう。
① 3つの質問で「働く目的」を考える
以下の質問に対して、 ノートやスマホのメモなどに書き出してみましょう。
どんなときに「仕事が楽しい」と感じるか?
- どのような業務にやりがいを感じたか?
- どんな瞬間に「もっと続けたい」と思ったか?
どんな仕事なら「お金がもらえなくてもやりたい」と思えるか?
- 興味を持ち続けられる分野は何か?
- 夢中になれる活動は?
過去の仕事や経験で「達成感を感じた瞬間」は?
- どんな成果を出したときに充実感を得たか?
- どのような環境・チームが働きやすかったか?
このワークを通じて、 自分の内面的な動機がどこにあるのか を整理できます。
② 価値観マッピングを作成する
「働く意味」を明確にするために、自分の価値観を整理しましょう。
ステップ 1:自分にとって大切な価値観をリストアップ
以下のような価値観の中で、 特に重要だと感じるものを5つ選びましょう。
- 挑戦・成長
- 安定・安心
- 創造性・自由
- 貢献・助け合い
- お金・報酬
- ワークライフバランス
- 専門性・プロフェッショナリズム
- チームワーク・協調性
ステップ 2:優先順位をつける
選んだ5つの価値観を、 「最も重要なもの」から順番に並べる。
ステップ 3:現職や転職先が価値観と合っているかを確認
- 現在の仕事や候補の転職先が、 自分の価値観と合致しているか をチェックしましょう。
- 一致していない場合は、「どうすれば価値観に合うキャリアを選べるか?」を考えます。
内面的動機を活かした転職の進め方

① 自己分析の結果を活かす
- 志望動機や自己PRに反映
自分の価値観や動機を面接でアピールできる - 転職先の選定基準が明確になる
「この会社は自分の価値観と合っているか?」を判断しやすくなる
② 企業研究の際に「内面的動機」と照らし合わせる
- 企業の理念・ビジョンが自分の価値観と一致しているか?
- 仕事内容は、自分のやりがいを感じるポイントと合致しているか?
③ 転職エージェントを活用し、価値観に合った企業を探す
転職エージェントに相談すると、 自分の価値観や動機に合う企業を紹介してもらいやすくなります。
まとめ
転職活動では、 「条件」だけでなく、自分の内面的な動機(働く意味)を深掘りすること が大切です。
内面的動機を明確にする3つのワーク
- 「働く目的」を3つの質問で考える
- 価値観マッピングを作成し、自分に合う仕事を整理する
- 転職活動に自己分析の結果を活かす
転職活動のポイント
✅ 自己分析の結果を志望動機・面接に活かす
✅ 企業研究の際に、自分の価値観と合致しているか確認する
✅ 転職エージェントを活用し、価値観に合った企業を探す
「なんとなく転職する」のではなく、 「本当に納得できる仕事を選ぶ」ために、自己分析を深めてみましょう。