【この会社、大丈夫?】転職前に必ずチェックすべき「企業の将来性」診断法


(監修)中嶋 竜之介
株式会社ソマリ 代表取締役
ミスミ、リクルート、Amazon Japanを経て、転職エージェントである株式会社ソマリを創業。
独立後、4期目で転職成功支援者数は100名超。
Amazon、リクルートなどの大手有力企業への紹介実績と人事コネクションを強みに、あなたのキャリアをサポートいたします。
将来性のない企業に入社してしまうと、数年後にリストラや倒産のリスクがあるため、事前にしっかり調査することが必要です。
本記事では、転職先企業の将来性や市場競争力を見極める具体的な方法を紹介します。
企業の財務状況をチェックする
企業の財務状況は、その会社が安定して成長しているかどうかを判断する重要な指標です。
① 有価証券報告書や決算資料を確認する
上場企業であれば、「有価証券報告書」や「決算短信」を通じて財務状況をチェックできます。
具体的には、以下のポイントに注目しましょう。
- 売上高・営業利益:右肩上がりで成長しているか?
- 自己資本比率:40%以上が理想的(財務の健全性を示す指標)
- 営業キャッシュフロー:プラスか?(事業活動で利益を生み出せているか)
- 負債比率:借入金が多すぎないか?
これらの情報は、EDINET(金融庁の開示システム)や企業のIRページで確認できます。
② 帝国データバンク・東京商工リサーチを活用する
未上場企業の場合は、財務情報が公開されていないことが多いため、帝国データバンクや東京商工リサーチの信用調査レポートを活用すると良いでしょう。
無料で基本情報を確認できる場合もあります。
市場競争力と業界の動向を分析する

企業単体の成長性だけでなく、その業界自体が成長しているかも重要なポイントです。
① 業界レポートを活用する
市場規模の拡大や競争環境を知るために、以下の情報源を活用しましょう。
- 「業界動向サーチ」:業界別の市場規模や主要企業を確認可能
- 経済産業省のレポート:政府が発表する業界動向や成長戦略
- シンクタンクの調査レポート(野村総合研究所、三菱総研など)
成長が期待できる業界かどうかを判断するため、市場規模の推移や競合の動向もチェックしましょう。
② 競合他社と比較する
同じ業界の中で、その企業がどの位置にいるのかを知ることも重要です。
例えば、以下の点を比較しましょう。
- 売上高やシェア:業界内でどの程度のシェアを持っているか?
- 競合と比べた強み:技術力・ブランド力・特許などの差別化ポイント
- M&Aや新規事業の動向:競争力を高めるための戦略を取っているか?
こうした情報は、ニュース記事や企業のIR情報から確認できます。
社風や経営戦略をリサーチする

企業の成長性を見極めるには、経営方針や働き方に関する情報も重要です。
① 企業のビジョンや経営戦略を確認する
- 社長や経営陣の発言:インタビュー記事やSNS発信から、経営方針や将来の展望を知る
- 中期経営計画:会社の公式HPやIR資料から、今後の成長戦略を確認
特に、新規事業の展開やグローバル戦略が明確な企業は、将来性が高い傾向があります。
② 社員の口コミをチェックする
実際の働きやすさや会社の雰囲気を知るために、口コミサイトを活用するのも有効です。
口コミは個人の主観が含まれるため、複数の情報を比較して判断することが重要です。
まとめ
転職先の企業の将来性や市場競争力を調べるためには、以下のポイントを押さえておきましょう。
- 財務状況をチェックする(有価証券報告書や信用調査レポートを活用)
- 市場競争力や業界の動向を分析する(業界レポートや競合比較を行う)
- 社風や経営戦略をリサーチする(経営ビジョンや社員の口コミを確認)
転職後に「思っていた会社と違った…」と後悔しないためにも、事前の情報収集を徹底しましょう。
転職エージェントを活用すれば、企業の内情や業界動向についての情報も得やすくなるため、併せて活用するのもおすすめです。
「職の解像度を上げる」ことを大切にしている当社ソマリの転職エージェントも企業の内情や業界動向に詳しいです。「無料転職相談」で気軽に相談できるのでぜひ活用してみてはいかがでしょうか。