趣味・特技がキャリアを変える?自分の可能性を引き出す転職戦略と成功事例


(監修)中嶋 竜之介
株式会社ソマリ 代表取締役
ミスミ、リクルート、Amazon Japanを経て、転職エージェントである株式会社ソマリを創業。
独立後、4期目で転職成功支援者数は100名超。
Amazon、リクルートなどの大手有力企業への紹介実績と人事コネクションを強みに、あなたのキャリアをサポートいたします。
「転職したいけれど、何をすればいいかわからない」
そんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?
転職を考える際、多くの人は「今の仕事の延長線上で何ができるか?」を軸に考えがちです。
しかし、キャリアの可能性は仕事だけに限定されるものではありません。
実は、趣味や特技、日常生活で培ったスキルの中にも、新たな仕事のヒントが隠れています。
本記事では、ライフ全般を対象に自己分析を行い、趣味や特技を活かした転職の可能性を見つける方法を解説します。
趣味・特技が転職に活かせる理由
趣味や特技は、単なる娯楽ではなく、自分の価値観や得意分野を示す重要な要素です。
以下のような理由から、転職のヒントにつながる可能性があります。
① 自然と身についたスキルがある
趣味を続ける中で、知らず知らずのうちに専門的なスキルを習得していることがあります。
例えば…
- 写真撮影 → フォトグラファー、デザイン・広告業界への転職
- ブログ・SNS運用 → Webマーケティング職、ライター職
- DIY・モノづくり → クラフト系ビジネス、設計職
- ゲーム・プログラミング → ITエンジニア、ゲーム開発
② 継続力や探求心が証明できる
「好きなことだからこそ続けられる」という点も、転職においてアピールポイントになります。
例えば、数年間継続している趣味があれば、「目標に向かって努力できる人材」として評価される可能性が高いでしょう。
③ すでに副業やフリーランスの道がある
最近では、副業として趣味を仕事にしている人も増えています。
- イラストを描いて販売する
- YouTubeやSNSで情報発信する
- ハンドメイド作品を販売する
このような活動を通じて、すでに収益を得ている場合は、そのままキャリアとして本業に転換することも可能かもしれません。
趣味・特技を活かす自己分析の方法

では、具体的にどのように趣味や特技を転職のヒントにできるのでしょうか?
以下の3ステップで自己分析を進めてみましょう。
【ステップ1】自分の好きなこと・得意なことを書き出す
まずは、思いつく限りの趣味や特技をリストアップしてみましょう。
ここで重要なのは、「得意かどうか」よりも「好きかどうか」に注目することです。
例:
✅ 楽器演奏が好き
✅ 旅行の計画を立てるのが得意
✅ 本を読むのが好き
✅ SNSで情報を発信するのが楽しい
この段階では、「こんなことが仕事になるの?」と疑問に思うものでもOKです。
【ステップ2】趣味や特技の中で、スキルとして活かせるものを整理する
リストアップした趣味・特技を、スキルに変換してみます。
趣味・特技 | 活かせるスキル | 関連する仕事の例 |
楽器演奏 | 音楽理論の知識、演奏スキル | 音楽講師、作曲家、スタジオスタッフ |
旅行計画 | リサーチ力、スケジュール管理 | 旅行プランナー、観光業 |
読書 | 文章力、情報収集力 | 編集者、ライター |
SNS運用 | マーケティング、ライティング | SNS運用担当、インフルエンサー |
このように、自分の趣味や特技がどの職種に結びつくのかを考えてみましょう。
【ステップ3】実際に仕事につなげる方法を考える
自分のスキルが活かせる仕事が見つかったら、次は「どうすれば転職できるか」を考えます。
以下の方法を試してみると、具体的なキャリアの道筋が見えてきます。
✅ 求人を調べる
リストアップした職種について、実際に求人を検索してみましょう。
未経験OKのものも意外と多く、新たな可能性を発見できるかもしれません。
✅ 副業やポートフォリオを作る
いきなり転職するのが不安なら、副業から始めるのもおすすめです。
- SNS運用なら、自分のアカウントを成長させる
- ライターなら、ブログやnoteで記事を書いてみる
- イラストなら、ポートフォリオを作成して公開する
✅ 転職エージェントに相談する
「このスキルを活かせる仕事があるか?」と、転職エージェントに相談してみるのも一つの手です。
未経験でもチャレンジできる求人を紹介してもらえる可能性があります。
趣味・特技を活かした転職成功事例

事例1:趣味のカメラが仕事に!営業職からフォトグラファーへ
前職:IT企業の営業
趣味:カメラ・写真撮影
転職先:ブライダルフォトグラファー
「休日に趣味で撮っていた写真をSNSで発信していたところ、企業から撮影の依頼が来るようになり、フォトグラファーとして転職!」
事例2:旅行好きが活かせた!事務職から旅行プランナーへ
前職:一般事務
趣味:旅行計画・ガイドブック作成
転職先:旅行プランナー
「友人に旅行プランを提案するのが得意だったため、その経験を活かして観光業界へ転職!」
まとめ
転職の選択肢は、今の仕事の延長線上だけではなく、趣味や特技からも見つけることができます。
以下のポイントを意識しながら、自分の可能性を広げてみましょう。
✅ 趣味・特技をリストアップし、活かせるスキルを整理する
✅ 転職市場での需要を調べ、副業やポートフォリオ作成から始める
✅ 転職エージェントを活用し、未経験でも挑戦できる仕事を探す
「今の仕事がしっくりこない」と感じたら、一度趣味や特技を振り返り、新たなキャリアのヒントを探してみてはいかがでしょうか?