「好き」と「得意」を掛け合わせ!転職成功に導くペルソナ設定型自己分析術
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(監修)中嶋 竜之介
株式会社ソマリ 代表取締役
ミスミ、リクルート、Amazon Japanを経て、転職エージェントである株式会社ソマリを創業。
独立後、3期目で転職成功支援者数は80名超。
Amazon、リクルートなどの大手有力企業への紹介実績と人事コネクションを強みに、あなたのキャリアをサポートいたします。
しかし「自分の強みがよく分からない」という悩みを持つ方も多いのではないでしょうか。
そんなときに役立つのが「ペルソナ設定型自己分析」です。
この方法では、「好きなこと」と「得意なこと」の交点を見つけ、自分にフィットしたキャリアをデザインします。
この記事では、ペルソナ設定型自己分析の具体的な進め方や強みを強調する方法を解説します。
【記事概要】
ペルソナ設定型自己分析とは?
ペルソナ設定とは、マーケティングの世界で使われる手法で、「仮想の顧客像」を設定し、そのニーズに合わせた商品やサービスを提供する考え方です。
これを自己分析に応用し、「自分がどういう人間か」「どんな環境で最も活躍できるか」を明確にすることで、自分の価値をより鮮明に描き出せます。
自己分析で重要なのは「好き」と「得意」の交点
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「好き」と「得意」が重なる部分にこそ、自分らしさが表れます。
- 「好きなこと」 – 熱中できる分野や興味があること。
- 「得意なこと」 – 他者より優れた成果を出せることや、努力が報われやすい分野。
「好き」だけでは趣味の範囲に留まりがちですが、「得意」を掛け合わせることで市場価値の高いスキルに変わります。
ペルソナ設定型自己分析の進め方
ステップ1:自分のペルソナ(理想の自分像)を描く
「5年後に自分はどんな環境で、どんな仕事をしていたいか」を自由にイメージしましょう。
- どんな職種についていたいか?
- どんなスキルを身につけていたいか?
- どんな環境で働きたいか?
ステップ2:「好き」と「得意」をリストアップ
以下のようにカテゴリを分けて書き出してみましょう。
- 好きな業務やプロジェクト
- 得意と感じたスキルや行動
- 過去に成果を出せたこと
ステップ3:共通点を見つけて交点を特定
リストアップした「好き」と「得意」の項目を見比べて、交点を見つけましょう。
例:
- 「好き」:人と話す、イベントを企画する
- 「得意」:調整力が高い、計画を立てて行動する
→「イベント運営」「コミュニケーションを伴うプロジェクト管理」などが浮かびます。
ステップ4:ペルソナに基づいて強みを言語化する
交点で見つかった「強み」を、具体的なエピソードや実績を添えて言語化します。
例:
「人と話すのが好きで、調整力を活かしてプロジェクトを進められる」
という強みを、
「3か月でプロジェクトチームを立ち上げ、目標達成に導いた経験がある」
といった成果につなげることがポイントです。
自己分析をキャリアに活かす方法
1. 履歴書や職務経歴書で強みを前面に出す
「好き」×「得意」で導き出した強みを、職務経歴書や履歴書でアピールします。
「人をまとめる力を活かし、複数のプロジェクトを並行して進めた経験があります」といった具合に、具体的な実績とともに記載することで、説得力が増します。
2. 面接でペルソナ像を語る
面接で「5年後のキャリア像」を質問されたときには、ペルソナに基づいて答えることで、明確なビジョンを持つ候補者として好印象を与えることができます。
例:
「イベント運営のスキルをさらに磨き、将来的にはリーダーとしてチームを率いる立場を目指しています」
3. 転職活動における企業選びの指針にする
自己分析の結果をもとに、応募する企業が自分の強みを活かせる環境かどうかを見極めます。
自己分析を深めるための質問例
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- これまで最も楽しかった仕事は何か?
- 目標を達成した経験の中で、自分のどんなスキルが活かされたか?
- 苦手だけれども成長できたと感じた経験はあるか?
- 他者から褒められることは何か?
- 挑戦してみたい分野や職種はあるか?
注意点
- 「得意」だけに目を向けすぎない
得意なことだけにフォーカスしすぎると、仕事の満足度が低くなりがちです。
「好き」と「得意」のバランスを見つけましょう。 - 固定観念にとらわれない
過去の経験に囚われすぎず、「新しい分野にチャレンジしたい」という気持ちも大切です。
まとめ
ペルソナ設定型自己分析は、自分の「好き」と「得意」の交点を探し、キャリアの方向性を明確にする有効な方法です。
自分の価値を最大限に引き出し、転職活動での差別化を図るために、以下のステップを意識して進めてみましょう。
- ペルソナを設定し、理想の未来像を描く
- 「好き」と「得意」をリストアップし、交点を特定
- キャリアの中で強みを言語化し、実績とともにアピールする
強みを知り、納得感のあるキャリアを築くための第一歩として、ペルソナ設定型自己分析をぜひ取り入れてみてください。