プロが教える!市場相場年収のリサーチで理想の年収を勝ち取る方法
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(監修)中嶋 竜之介
株式会社ソマリ 代表取締役
ミスミ、リクルート、Amazon Japanを経て、転職エージェントである株式会社ソマリを創業。
独立後、3期目で転職成功支援者数は80名超。
Amazon、リクルートなどの大手有力企業への紹介実績と人事コネクションを強みに、あなたのキャリアをサポートいたします。
自分のスキルや経験に見合った報酬を得るためには、適切なリサーチと交渉が不可欠です。
しかし、「交渉が苦手」「言い出しにくい」と感じる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、市場相場のリサーチ方法から交渉の具体的なテクニックまでを解説し、納得感のある転職を実現するためのポイントをご紹介します。
なぜ年収交渉が必要なのか
企業が提示する年収は、交渉を前提とした額であることが多いため、そのまま受け入れると損をしてしまう可能性があります。
年収交渉を行うことで、次のようなメリットが得られます。
- 自分の市場価値を正当に評価してもらえる
- 将来の昇給やキャリアアップに有利
- 仕事へのモチベーション向上
逆に交渉を避けてしまうと、不本意な報酬で働くことになりかねません。
市場相場をリサーチする方法
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適切な年収交渉を行うには、事前に市場相場をリサーチすることが重要です。
1. 転職サイトや年収データベースを活用
- OpenWorkやdoda年収査定などの転職サイトでは、同業他社や類似職種の年収データを確認できます。
- ビズリーチなどのハイクラス転職サイトでも、年収相場が詳細に掲載されています。
2. 転職エージェントに相談
転職エージェントは、最新の市場動向を把握しており、自分のスキルや経験がどの程度評価されるのかを教えてくれます。
エージェントを通して応募すると、年収交渉も代行してくれるため、交渉が苦手な方におすすめです。
3. 業界・企業レポートを参照
外資系企業や大手企業では、年次報告書(有価証券報告書)に従業員の平均年収が記載されています。
これを参考にするのも効果的です。
年収交渉を成功させるポイント
1. 企業の期待を超える実績を示す
企業側は年収を上げるリスクを伴います。
そのため、「自分に投資する価値がある」と証明する必要があります。
- これまでの成果や実績を具体的な数字で伝える。
- 「売上〇%アップ」「プロジェクトを〇件成功」など、企業の利益に貢献した事例を用意しておきましょう。
2. 自信を持って交渉する
「もっと年収を上げたい」と伝えるのは勇気が必要ですが、自信を持って交渉する姿勢が重要です。
「〇〇の経験があるため、〇〇万円が妥当だと考えています」など、ロジカルに説明しましょう。
3. 企業とWIN-WINの関係を築く
「〇〇の目標達成をサポートするために、今後〇〇の役割を担いたい」と、年収アップが企業の利益につながることを強調しましょう。
年収だけに固執せず、リモートワークやスキルアップ支援など、他の条件も交渉材料として提示するのも効果的です。
NG例と避けるべきポイント
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年収交渉では、次のような失敗パターンを避ける必要があります。
- 「〇〇さんはこのくらいもらっている」と他人を引き合いに出す
- 「これが最後のチャンスです」など、極端なプレッシャーを与える
- 市場相場とかけ離れた金額を提示する
これらは企業にマイナスの印象を与える可能性があります。事前にデータを集め、冷静かつ誠実に交渉することが求められます。
また、一般的な企業では前年の源泉徴収票や前職の労働条件通知書などから個人の収入を割り出し、それに近い金額を提示してくることも多いです。
その前提を覆すためには、年収相場に基づいた自身の市場価値と理想条件を予め伝えておくことが重要です。
ここで大事なのは、論理性です。
前年の年収以上にあなたに支払う対価を上げなくてはならない蓋然性をいかに示せるかが、年収アップを勝ち取れる一つの重要な鍵となります。
交渉が難しい場合の対処法
交渉が難航した場合は、他の企業とも並行して転職活動を進めることをおすすめします。
「〇〇社からは〇〇万円のオファーをいただいています」と伝えることで、交渉がスムーズになる場合もあります。
まとめ
年収交渉は転職活動の重要なステップの一つです。
市場相場を正しくリサーチし、自分の価値を企業に伝えることで、適正な報酬を獲得できる可能性が高まります。
また、エージェントを活用することで、プロのサポートを受けながらスムーズに交渉を進めることができます。
適切な交渉で、自分のスキルと経験に見合った年収を勝ち取り、納得感のある転職を実現しましょう。