短所も武器になる!転職面接での逆転回答テクニック(具体例付き)
(監修)中嶋 竜之介
株式会社ソマリ 代表取締役
ミスミ、リクルート、Amazon Japanを経て、転職エージェントである株式会社ソマリを創業。
独立後、3期目で転職成功支援者数は80名超。
Amazon、リクルートなどの大手有力企業への紹介実績と人事コネクションを強みに、あなたのキャリアをサポートいたします。
正直に答えつつ、前向きな印象を与えることが重要です。
ここでは、長所と短所のバランスを取る回答法を具体例とともに解説します。
【記事概要】
質問の意図を理解する
採用担当者が「長所と短所」を聞く理由は以下の通りです。
- 長所
あなたの強みが仕事にどう活かせるかを確認したい。- 短所
課題に対してどのように取り組んでいるかを知りたい。
ポイントは、短所を述べても、必ず改善に向けた努力や前向きな姿勢を添えることです。
長所と短所をセットで考える
長所と短所は表裏一体であることが多いです。
例えば、「責任感が強い」という長所は、場合によっては「他人に頼るのが苦手」という短所になることがあります。
このように関連性のある内容にすることで、回答に一貫性が生まれます。
仕事に関連する内容を選ぶ
面接では、仕事内容や企業の求める人物像に合致する長所・短所を選ぶことが大切です。
例えば、以下のように工夫できます。
- 長所
チームワークを重視する仕事→「協調性がある」「人の意見を柔軟に取り入れられる」- 短所
改善余地のあるスキルや習慣→「完璧を求めすぎる」「慎重すぎる」
短所の言い方に工夫を加える
短所を述べる際にネガティブな印象を与えないよう、改善の具体例を加えることがポイントです。
例文:
「私は慎重すぎるところがあります。そのため、判断に時間がかかる場合があります。ただ、最近では優先順位を考えて、速やかに決断する練習を心がけています。」
このように短所を自己成長のストーリーとして伝えると好印象です。
例文のようであれば、練習として具体的にどのようなアクションを行っているかを聞かれることが予測できるので、セットで考えておくと良いでしょう。
長所を具体例で補強する
長所を述べる際は、具体的なエピソードを交えて伝えると説得力が増します。
例文:
「私の長所は、タスクを最後までやり遂げる粘り強さです。前職では、納期直前のトラブルにも粘り強く対応し、チームで無事プロジェクトを成功させました。」
具体例は業務内容や職種に関連したものを選ぶと良いでしょう。
バランスの良い回答例
長所と短所の一貫性がある例
- 長所:
「私の長所は計画性があることです。常に先を見据えてスケジュールを立てることで、プロジェクトの遅延を防いできました。」- 短所:
「一方で、計画にこだわりすぎるあまり、予期せぬ変更に対応するのが遅れることがありました。最近では柔軟性を意識して、優先順位を調整するようにしています。」
異なる角度から伝える例
- 長所:
「私の長所は、他人の意見を引き出し、調整する力です。前職では、対立していた部門間の調整役としてプロジェクトを成功に導いた経験があります。」- 短所:
「その反面、調整に時間をかけすぎてしまうことがありました。ただ、重要なポイントを見極めて迅速に判断することを意識しています。」
避けたい回答のポイント
- 抽象的すぎる内容
「長所は真面目です。短所は完璧主義です。」
→ 具体例がないと説得力に欠ける。- 致命的な短所
「集中力が続きません」「コミュニケーションが苦手です。」
→ 業務に支障をきたしそうな短所は避ける。- 改善意欲が感じられない短所
「私は短所を気にしない性格です。」
→ 誠実さが伝わらない。
まとめ
「長所と短所」の質問では、バランスよく自己アピールを行い、短所に対しては成長意欲を見せることが重要です。
面接官が求めているのは完璧さではなく、自分を客観的に理解し、成長する力です。
準備をしっかり行い、自分らしい回答を心がけましょう!