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2024.11.09

「行動指向」の質問とは?|転職面接で差をつける「行動指向」の攻略法

「行動指向」の質問とは?|転職面接で差をつける「行動指向」の攻略法
 (監修)中嶋 竜之介

(監修)中嶋 竜之介

株式会社ソマリ 代表取締役

ミスミ、リクルート、Amazon Japanを経て、転職エージェントである株式会社ソマリを創業。
独立後、3期目で転職成功支援者数は80名超。
Amazon、リクルートなどの大手有力企業への紹介実績と人事コネクションを強みに、あなたのキャリアをサポートいたします。

転職活動において、「行動指向」を見極める質問は面接でよく問われるポイントの一つです。
企業は、過去の行動や成果を通じて応募者がどのようなスキルを発揮したのか、どのように課題に取り組んだのかを知ることで、その人が職場でどれだけ貢献できるかを判断しようとしています。
本記事では、面接官が重視する「行動指向」の質問に対する具体的な準備方法を紹介します。

行動指向の質問とは?

「行動指向」の質問は、応募者が過去に経験した仕事での行動、課題解決のプロセスを問うものです。
具体的なエピソードに基づいて、どのように行動し、どんな結果をもたらしたのかを詳しく話すことで、応募者のスキルや職場での行動パターンが見えてきます。

よくある行動指向の質問例:

  • 「これまでに困難なプロジェクトに取り組んだことはありますか?どう対応しましたか?」
  • 「チームワークが必要な場面でリーダーシップを発揮した経験を教えてください。」
  • 「失敗から学んだ経験や、その失敗をどのように乗り越えたかを教えてください。」

STAR法でエピソードを整理する

Stock photos by Vecteezy

行動指向の質問には、「STAR法」を活用して回答を整理するのが効果的です。
STAR法とは、以下の4つのステップに沿ってエピソードを構築する方法です。

  • Situation(状況): どのような状況や背景だったのかを簡潔に説明します。
  • Task(課題): その中であなたに求められていた役割や課題を明確にします。
  • Action(行動): 課題解決のためにあなたが取った具体的な行動を示します。
  • Result(結果): 行動の結果、どのような成果や学びが得られたかを述べます。

例:「チームでの課題を乗り越えた経験を教えてください。」

  • S: 2ヶ月間でプロジェクトを完了する必要があった。
  • T: メンバー間の連携が上手くいかず、納期が迫る中でチームの進捗管理を任された。
  • A: メンバーの進捗を定期的に共有し、個々の課題を早期に解決できるようにサポートした。
  • R: 無事に納期を守り、チームの結束力も強まり、結果として全員が評価を受けた。

自己分析を深めて具体的なエピソードを用意する

行動指向の質問に対応するためには、自己分析が重要です。
自分の過去の仕事やプロジェクトを振り返り、特に印象深いエピソードや結果を生んだ行動をリストアップしましょう。
以下のポイントに沿ってエピソードを選びます。

  • 課題が明確だったエピソード
    明確な課題や目標があると話しやすく、面接官も具体的に理解しやすくなります。
  • 自分が中心となって取り組んだエピソード
    チーム全体の努力よりも、自分の主体的な行動が求められたエピソードを用意しましょう。
  • 結果や学びが得られたエピソード
    面接官は成果や学びを重視するため、結果や反省点が得られた話が効果的です。

質問に対する事前練習で自信をつける

行動指向の質問には、リハーサルが欠かせません。
質問例に対して自分の回答を整理し、口頭で練習してみましょう。
練習を重ねることで、自分の言葉で伝えやすくなり、面接でのスムーズな受け答えにつながります。
ただし、丸暗記は不自然になるので、キーワードを思い浮かべながらその場その場でスラスラ言えるようになることを理想としましょう。
また、友人や転職エージェントと模擬面接を実施し、第三者からのフィードバックを受けることも効果的なので、可能な方は積極的に取り入れると良いでしょう。

ポジティブな印象を与えるエピソードを選ぶ

Stock photos by Vecteezy

行動指向の質問では、なるべく前向きでポジティブなエピソードを選びましょう。
特に、逆境や困難を乗り越えたエピソードは、リーダーシップや問題解決能力を示す良い材料になります。
また、失敗エピソードを求められた場合でも、そこから得た教訓や成長点にフォーカスすることで、前向きな印象を残すことができます。

まとめ

行動指向の質問に対する準備は、自己分析と具体的なエピソードの整理から始まります。
STAR法を活用し、自分の経験やスキルを伝えやすい形に整えておくことで、面接官に強い印象を残すことができます。
面接に備えてリハーサルを重ね、自信を持って自分の行動力をアピールできるように準備を進めましょう。

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