簡潔さが武器になる！職務経歴書などの転職書類でインパクトを与える秘訣
(監修)中嶋 竜之介
株式会社ソマリ 代表取締役
ミスミ、リクルート、Amazon Japanを経て、転職エージェントである株式会社ソマリを創業。
独立後、3期目で転職成功支援者数は80名超。
Amazon、リクルートなどの大手有力企業への紹介実績と人事コネクションを強みに、あなたのキャリアをサポートいたします。
その際、特に重要なのが「簡潔さ」と「インパクト」を両立させることです。
簡潔であることは、限られた時間で採用担当者があなたのことをピンポイントに理解するために非常に重要で、かつインパクトがあることで強く印象に残ります。
本記事では、転職書類で「簡潔さ」と「インパクト」を効果的に両立させる方法を解説します。
最も伝えたいことを絞る
(1) 自分の強みを明確にする
書類でアピールする際に、「すべてのスキルや経験を伝えたい」と考えることがよくあります。
しかし、限られたスペースでそのすべてを伝えるのは難しいため、自分が応募先企業に対して最もアピールしたいポイントを1～2点に絞ることが重要です。
強みを絞り込むことで、メッセージが明確になり、採用担当者にもインパクトを与えることができます。
例
- 「営業スキルが強み」 → 「3年連続で売上トップの営業成績」
- 「ITエンジニアとしての経験」 → 「5年間で10以上のプロジェクトを成功に導いた実績」
(2) 企業のニーズに合わせる
自己PRや職務経歴書で記載する内容は、企業のニーズに応じてカスタマイズする必要があります。
求人情報や企業のウェブサイトを確認し、企業が求める人物像やスキルに沿った情報に絞ることで、採用担当者にとって「必要な人材」であることを強調できます。
簡潔に伝えるテクニック
(1) 長文を避け、要点を箇条書きに
複雑な文章や長い説明文は、採用担当者に伝わりにくいことがあります。
そこで、要点を箇条書きにすることで、視覚的にも見やすく、シンプルに情報を伝えることができます。
箇条書きにすることで、無駄を省き、簡潔に伝えることが可能になります。
例
- 革新的なCRM手法を確立し、売上前年比120%を達成
- チームリーダーとしてナレッジを型化し、5名にオンボーディング
- バーティカルに入り込むネットワーキングにより新規顧客100社を開拓
(2) 具体例を使って力強く表現する
「簡潔さ」と「インパクト」を両立させるには、具体例を用いて行動を表すことが効果的です。
具体例を使うことで、あなたの行動力や成果が一層引き立ちます。
例
- 「リードする」→「プロジェクトをリードし、業務改善を実現」
- 「達成する」→「売上20%アップを達成」
- 「導入する」→「新システムを導入し、効率化を実現」
(3) 数値や成果で具体性を持たせる
「インパクト」を持たせるためには、数値や成果を盛り込むことが欠かせません。
数値化することで、あなたの実績の規模感が伝わり、採用担当者にとっても判断がしやすくなります。
例
- 「新規顧客を多数獲得」 → 「新規顧客を年間50社獲得し、売上10%向上」
- 「プロジェクトを成功させる」 → 「納期を2週間短縮し、予算内でプロジェクトを完了」
インパクトを与えるためのコツ
(1) キャッチフレーズを活用する
文章の冒頭や自己PR欄に、短いキャッチフレーズを用いることでインパクトを与えられます。
キャッチフレーズは、あなたの強みや実績を簡潔に伝える役割を果たします。
これにより、採用担当者が最初からあなたの特徴を掴みやすくなり、強い印象を残すことも可能です。
例
- 「売上を150%に伸ばした営業リーダー」
- 「プロジェクトの効率化で業務時間を20%削減したITエンジニア」
(2) 実績を強調する
インパクトを与えるためには、単に自分のスキルを列挙するのではなく、実績を中心に話を展開しましょう。
「どんな状況で、何をして、どのような成果を出したか」を明確に記載することで、あなたのスキルがどのように実際の業務で役立つのかを具体的に示すことができます。
例
- 「リーダーシップを発揮した」→「プロジェクトリーダーとして5人のチームを指揮し、業務プロセスを改善して納期を短縮」
- 「顧客満足度を向上させた」→「クレーム対応の改善により、顧客満足度を90%に向上」
(3) 読みやすいフォーマットで伝える
見た目の「簡潔さ」も、書類全体の印象を左右します。適度な余白や見出しを使い、重要な部分を強調することで、視覚的にもインパクトのある書類を作成できます。
特に強調したい部分には、太字や下線などを使ってメリハリをつけても良いでしょう。
簡潔さを保ちながら伝えたい情報を漏らさないために
(1) 情報の優先順位を考える
伝えたい情報が多すぎて困る場合、情報に優先順位をつけることが重要です。
最もアピールしたい点、企業のニーズに最も合致する点を優先的に書き、細かな情報は削減します。
書類の中で何を一番に伝えたいのかを意識し、無駄な情報は省きましょう。
(2) 冗長な表現を避ける
書類において、長い説明文や同じ意味の繰り返しは不要です。
言い回しが長くなる場合、簡潔に要点をまとめるよう心がけましょう。
例
- 「煩雑だった業務を効率化し、メンバーの作業工程がシンプル化されたことにより、結果としてプロジェクトのスケジュールが短縮された」→「業務効率化によりプロジェクトのスケジュールを短縮」
最終チェックと転職エージェントの活用
書類作成の最後には、必ずチェックを行いましょう。
特に「簡潔さ」と「インパクト」の両立がうまくいっているかどうか、自分で確認するのはもちろん、第三者の視点を取り入れることも効果的です。
転職エージェントに相談することで、専門家の視点からアドバイスを受け、さらに洗練された書類を作成することが可能です。
まとめ
「簡潔さ」と「インパクト」を両立させた転職書類は、書類選考において非常に重要です。
ポイントを絞り、数値や実績を活用して具体的かつ簡潔にアピールすることで、強い印象を残すことができます。
書類作成の際には、自分の強みを最大限に伝えるため、シンプルでありながらも効果的な表現を心がけましょう。
最後に、転職エージェントの力を借りて、さらに完成度の高い書類に仕上げることで、選考を有利に進めることができるでしょう。
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