これで通過率アップ!職務経歴書を印象的に見せる戦略的なレイアウト術
(監修)中嶋 竜之介
株式会社ソマリ 代表取締役
ミスミ、リクルート、Amazon Japanを経て、転職エージェントである株式会社ソマリを創業。
独立後、3期目で転職成功支援者数は80名超。
Amazon、リクルートなどの大手有力企業への紹介実績と人事コネクションを強みに、あなたのキャリアをサポートいたします。
見やすく、かつ印象的なレイアウトにすることで、採用担当者に好印象を与えることができます。
ここでは、職務経歴書をより印象的にするためのレイアウトの工夫をいくつか紹介します。
【記事概要】
見やすい構成にする
シンプルで整理された構成は、読みやすさを向上させます。採用担当者が短時間で情報を理解できるよう、必要な情報をすぐに見つけられるように工夫しましょう。
ポイント:
- セクションごとに見出しを明確に
たとえば「職務経歴」「スキル」「実績」「資格」など、各セクションに見出しをつけて、情報が一目で分かるようにしましょう。 - 箇条書きを活用
実績やスキルの説明には、箇条書きを使うことで、簡潔かつ分かりやすく表現できます。
長文を避け、要点をまとめて伝えることが大切です。 - 余白を確保
適度な余白を設けることで、全体がスッキリとし、情報を視覚的に整理できます。詰め込みすぎた印象を与えないようにしましょう。
強調したいポイントを視覚的に目立たせる
自分の強みや実績を効果的に強調することは、採用担当者にあなたの魅力を伝えるための大切なテクニックです。
ポイント:
- 太字や下線を使う
重要なキーワードや成果は太字や下線を使って強調します。
たとえば「売上30%増加」や「プロジェクトリーダー経験」などのキーワードを目立たせることで、採用担当者の目を引きます。
ただし、乱用すると反対にごちゃごちゃした印象になるので、ここぞのシーンで使うようにしましょう。 - 実績には具体的な数値を盛り込む
成果や業績は、具体的な数値を使って表現することで説得力が増します。
たとえば「新規顧客100社獲得」や「年間売上を20%向上」といったように数値で実績を示しましょう。 - セクションの区切りを明確にする
各セクションの見出しを太字にしたり、記号で囲うなど、視覚的なメリハリをつけ、読みやすさを向上させます。
フォントやサイズに一貫性を持たせる
統一感のあるフォントやサイズを使用することで、職務経歴書全体がプロフェッショナルな印象を与えます。
ポイント:
- フォントの選び方
シンプルで読みやすいフォントを選びましょう。
例えば、Arial、Calibri、Helveticaなど、ビジネス文書でよく使われるフォントが適しています。
装飾的なフォントは避け、視認性を重視しましょう。 - 文字サイズ
見出しは14〜16ポイント、本文は10.5〜12ポイント程度が標準的です。重
要な情報を強調したいときは、フォントサイズを少し大きくするか、太字を使うと良いでしょう。 - フォントスタイルを統一
フォントの種類やスタイル(太字、斜体など)は、統一感を保つことが重要です。
見出しには太字、本文は通常のフォントといったルールを決め、全体的なバランスを整えましょう。
色使いで個性を出す
職務経歴書は基本的にシンプルなものが好まれますが、戦略的に控えめな色使いで個性を出すこともできます。
ポイント:
- 見出しや枠に色を使用する
見出しやセクションの区切りに、淡い色(例えばブルーグレーなど)を使うと、視覚的に整理された印象を与えることができます。ビジネスに適した落ち着いた色合いを選びましょう。 - 強調したいポイントに色を使う
太字や下線とともに、部分的に色を使ってアピールポイントを強調することも効果的に作用するケースもあります。色使いはあくまで控えめにし、ビジネス文書としての信頼性を損なわないようにしましょう。
戦略的にフォーマットを活用する
採用担当者は、たくさんの応募者の様々な職務経歴書に目を通しています。
同時に、今後もたくさんの応募者の書類をチェックしなければなりません。
そんな採用希望者にとって最も親切なことは、応募書類のフォーマット(構成)が日頃見ているものと同様であることです。
変なバイアスが掛からずに公平な目で書類に目を通すことができ、安定して評価を下してもらいやすいでしょう。
反対に、職務経歴書のフォーマットをあえて崩し、認知負荷を与えることで他の候補者との違いをアピールする戦略も取ることができます。
例えば、採用担当者が最も注目すべきポイントを上位に配置することで、あなたの強みを効果的にアピールします。
ポイント:
- 最初にアピールしたい内容を配置
スキルを強調すべく「スキル」や「資格・免許」を最初に配置することで、注目度を高められます。 - 応募先に応じたレイアウトにする
たとえば技術職や専門職であれば、スキルセクションを先に配置し、強みを前面に押し出したり、一方で、マネジメント職や営業職の場合は、実績を先に述べることでインパクトを出すことができます。
ただし、あえて他と違うフォーマットにするということは、それだけ他の候補者との違いを強調しなければならないということです。
差別化できるだけの実績が残せていない場合には、反対にチープに映るリスクもあるため諸刃の剣です。
しっかりとした自己分析を行い、自信を持って他者との違いを挙げられるかを確かめながら使うと良いでしょう。
PDF形式で提出する
職務経歴書を提出する際には、PDF形式に変換して送付するのがおすすめです。
これにより、フォントやレイアウトが崩れる心配がなく、どのデバイスでも一貫した見栄えを保つことができます。
ポイント:
- PDF形式の利点
PDFは他のファイル形式と比べてレイアウトが固定されるため、採用担当者が開く際にデザインが崩れることがありません。受け取った側でも、ファイルの閲覧がスムーズにできるため、好印象を与えやすくなります。 - ファイル名の工夫
ファイル名には「氏名_職務経歴書.pdf」のように、自分の名前を入れておくと、採用担当者が簡単にあなたのファイルを見つけられるようになります。
まとめ
職務経歴書は内容が充実しているだけでなく、見やすさやレイアウトの工夫が採用担当者に与える印象を大きく左右します。
見やすい構成や強調したいポイントを視覚的に目立たせる工夫を上手に取り入れつつ、全体の一貫性を保つことが重要です。
また、PDF形式で提出することでレイアウトが崩れるのを防ぎ、プロフェッショナルな印象を保つことができます。
これらの工夫を取り入れた職務経歴書を作成することで、採用担当者に好印象を与え、面接の機会をつかむ可能性が高まるでしょう。
また、書類を作成した後は、まず転職エージェントに添削してもらうのがおすすめです。
転職エージェントは毎日数十枚の職務経歴書を見ており、どういったものが見やすく、通過しやすいのか熟知しております。
職務経歴書・履歴書の書き方に自信がないという方、そして転職活動に不安や疑問点が生じた方は、転職エージェントを利用しましょう。
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