分業化の限界を感じ、動き出した34歳の決断。見知らぬ企業が「やりがい」と「納得感」をくれた

ひとりひとりのキャリアと人生があるから、型押しの転職だってない。ソマリで転職された方にお話を伺いました。
Yさん・34歳・管理系
転職回数2回
会社再編の波に合い、自身のキャリアが固定化されてしまうことに強い危機感を覚え、「自分から動くしかない」と思い、転職活動を開始。
大手日系ヘルスケアメーカー
事業推進
正社員
年収650万円
社員数 約5,700名
日系老舗科学メーカー
管理系職種
正社員
年収700万円
社員数 約600名
【記事概要】
再編後のキャリアに不安。変化の波に乗り遅れたくなかった
転職を考えたきっかけ
私が転職を考えたきっかけは、事業再編による環境変化でした。
元々所属していた医療機器メーカーが買収され、再編の中で買収元の本社へ異動となりました。
ただ、配属先では分業が非常に進んでおり、与えられた役割は極めて限定的でした。
6名のグループにいても、横の連携はほぼなく、業務の専門性も独自色が強くて、他社で通用するスキルとしては不安が残るものでした。
このままキャリアが固定化されてしまうことに強い危機感を覚えました。
加えて、上司との関係も希薄で、将来の方向性についての対話も皆無でした。
「自分で動くしかない」と思い、転職を決断しました。
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転職で大切にしたこと
重視したのは、「チーム性」と「業務が誰かの役に立っている実感」です。
特に現場で営業や保守をサポートしていた頃のように、組織の一部として機能している感覚を持てるかどうかは大事な軸でした。
また、今後長く働いていく中で、自分の仕事がどこに繋がっているのかを理解しながら進められる環境かどうかも重視していました。
単なる歯車ではなく、少しでも「やりがい」を感じられること。それが、自分にとって大切な条件でした。
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知らない会社との出会いが、価値観を変えた
転職エージェント選び
転職活動は転職サイトの登録からスタートし、5社ほどのエージェントと面談しました。
その中でもソマリの中嶋さんとのやり取りは、特に記憶に残っています。
初回の提案には、今回入社を決めた日系老舗科学メーカーの求人は含まれていませんでした。
ただ、中嶋さんが独自ルートで上司と繋がりがあったようで、「こういう方がいる」と紹介していただき、企業側が興味を持ってくれたことで接点が生まれました。
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求人・会社選び
正直なところ、現職の会社名はまったく馴染みがなく、最初は「よくわからない会社だな」という印象でした。
会社の公式サイトを見ても、概要こそ分かるものの、中身までは見えてこない状態で、期待も不安も混じりながら、まずはカジュアル面談に臨むことになりました。
そこでお話したのが、配属予定部署の上司となる方でした。
その方が私が思う不明瞭な点を分かった上で、仕事内容を丁寧に説明してくださったことで、不安は一気に払拭されました。
自分のこれまでの経験が活かせそうな内容であり、仕事内容にも魅力を感じました。
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条件も内容も納得。迷いなく選んだ“意外な選択肢”
面接プロセス
現職を含め、3社ほど並行して選考を進めていました。
ただ、その中で他の2社は途中で採用計画が見直されたり、面接結果が思うようにいかなかったりと、ご縁が続きませんでした。
その一方で現職からは丁寧な面談とともに、希望の理解など、条件面も含めて誠実に話し合うことができました。
最終的には1社のみが残った形でしたが、むしろ「ここしかない」と思っていました。
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内定・意思決定
決定にあたって家族や知人に相談することはほとんどありませんでした。
私はもともと転職は自分で決めるタイプなので、今回も報告だけでした。
転職の軸については選考過程でクリアになり納得できていたので、今回の意思決定において最も大きかったのは「実質年収」と「住宅補助」の維持が叶ったことでした。
前職では給与に加えて、充実した家賃補助があり、実質650万円ほどの年収がありました。
それに近い条件を希望としてお伝えすると、現職は給与部分で約650万円のご提示をしてくれました。
さらに借り上げ社宅制度も活用できる上、別途福利厚生での補助もいただけるということで、実質的には700万円近い年収水準となりました。
条件面・業務内容ともに満足できたため、気持ちよく意思決定ができました。キャリアを長期的に考えたらここだ」と確信し、最終的に現職への入社を決めました。
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小さな「やりがい」の積み重ねが、自分の軸になる
転職成功へのアドバイス
転職を検討する際に大事だと思うのは、「どんなときに自分がやりがいを感じたか」を具体的に思い出しておくことです。
大きな成果でなくても、ちょっとした業務改善が喜ばれたとか、営業のサポートがうまくいったとか、そういう“小さな成功体験”がヒントになります。
自分の中で、「このとき楽しかったな」「この業務なら続けられるな」と思える場面を思い出すことで、自分に向いている環境や働き方が見えてきます。
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